読んだ備忘ログ

本とマンガの読書感想ブログ

医師のつくった「頭のよさ」テスト~認知特性から見た6つのパターン~

作者は小児科医。身体が不自由な子や発達障害の子の臨床に携わる。

てっきり「認知特性テスト」の診断本かと思っていたが、そうではなく、さまざまな特性について書いてある本だった。広く浅くいろいろ書いてあり、そのうちの一部に「認知特性テスト」がある。

 

「頭のよさ」というより、いろいろな特性があるので互いに理解していこう、というメッセージを感じた。

 

勉強に「認知特性」が使えそうと読んだが、それ以外の部分で、暗記術や勉強法の本で出てくる内容が医学的に解説されてて面白かった。

 

 

メモ:

・男性の脳は空間認知力がすぐれていて、女性の脳は言語力と非言語コミュニケーション力にすぐれて

●認知特性

・仕事を通して別の認知特性が鍛えられることを知りまし

・視覚優位者は、感覚的思考者で、情報処理をする際には同時処理を行います。一方、言語優位者は論理的思考者で、継次処理を得意とし

●勉強

・人間が本当に集中できるのはわずかな時間です。限られた時間内で効率よく学習するには、脳効率を最大限に上げ、ムダなエネルギーを脳に使わせないのが鉄則

・言語で説明できるような記憶は海馬と大脳新皮質に残りますが、運動による記憶はまったく別のルートをたどって記憶され

・また、運動記憶は数時間から数日という短い期間で長期記憶に移行することもわかってい

・一度入れた情報を三〇分後に再び海馬に入れると、海馬は「重要な情報かな?」と認識し、短期記憶ではなく、中期記憶として残し

・「なるほど~」と納得して理屈で覚えたことは、長期記憶として残りやすくなり

・ほかの情報を関連づけると、情報同士が手を結んで作業台からこぼれ落ちにくくなり、覚えやすくなり

・人は「正の感情」を感じるとドーパミンを放出して、脳の働きがよくなり

・集中が切れる原因は内的要因(自分自身の問題) と外的要因(周りの環境の問題) にわけて考えます。  内的要因であれば、自分自身の脳やからだが疲れている、モチベーションに問題がある、目標が設定されていない、そもそも対象が好きではないなどが考えられます。一方、外的要因は、気を散らす音や視覚的な刺激がある、作業時間と休憩時間にメリハリがない(時間設定が曖昧) などがあり