読んだ備忘ログ

本とマンガの読書感想ブログ

最高の体調 ACTIVE HEALTH

Amazonの「家庭医学・健康」のカテゴリでベストセラー1位の本。Kindle unlimitedで無料だったので読んでみた。

(Amazonの紹介より引用)
作者は大学卒業後、出版社勤務を経て独立。雑誌などに執筆するかたわら、海外の学者や専門医などを中心に約600人にインタビューを重ね、現在は月に1冊のペースでブックライティングを手がける。

内容は進化論をベースにした体調管理法。

文明病は炎症と不安が大きな原因だという。

時代は進化しているのに体は進化に対応していないので、進化をベースに対処しようと言っている。

紹介している対処法の中で効果のある順は、
1.自然、2.人間関係と食物繊維、3.睡眠と運動

作者が医師ではないので実際の臨床の話は無いが、自説を論文などの出典を元に紹介している。

 

 

メモ(読みながらまとめたメモ・興味のない所は省いてます)

・デジタルデバイスが近くにあるだけで、認知機能は大きく低下する。

●炎症
・スーパー高齢者は一般の高齢者とくらべて体の炎症レベルが異様に低い
鬱病の脳内ホルモン仮説では説明がつかない人がいる。代わりに注目され始めたのが鬱病の炎症モデル
・炎症の原因、
高カロリー、睡眠時間が7~9時間を逸脱すると炎症マーカーが激増、夜中に何度も目覚める場合も炎症が増える、などいろいろ
トランス脂肪酸は肝臓の働きを見出し、総摂取カロリーの1%をトランス脂肪酸に入れ替えただけで悪玉コレステロールが激増する

●不安
・不安障害の患者数は、ほぼ各国の近代化のレベルに対応していました。
・ぼんやりとした不安の影響
記憶力の低下、理性的な判断力の欠如、死期を早める、脳に炎症を起こす

●腸
抗生物質を1回使用すると腸内細菌の1/3が死に、ダメージは半年過ぎても回復しない
・薬用ソープは良い菌まで殺してしまう。トリクロサンとトリクロカルバンは体内のホルモンバランスを乱す作用を持つ。普通の石けんのほうがいい
・発酵食品は良いが幅広いジャンルを取り入れた方が良い
・プロバイオティクスを取り入れる。1ヶ月で変化が無ければ他のものにする
・食物繊維の摂取量が1日10g増えるごとに早期の死亡率が11%ずつ減っていく
・加工食品の摂取量が増えるほど腸内細菌が死にやすくなる。全体の1~2割に抑えるといい
・環境や食事を変えると腸内は3日でも多様性を取り戻すようです

●環境
・自然とのふれ合いで副交感神経が活性化する(マッサージより効果的)。偽物の自然でも効果がある
・孤独だった人に友人ができると寿命が延びる(エクササイズやダイエット、禁煙よりも影響大)。孤独から来る炎症で体調が崩れ、さらには脳の機能まで衰えてしまう
・ヒトの認知リソースは大勢の友人をさばくようにはできていないため、1回につき5人前後としか親密な人間関係を築けない

●ストレス
・ストレスのコントロール
緊張する場面は「楽しくなってきたぞ」などとポジティブに解釈すると良くなる。嫌な体験をポジティブに解釈しなおした場合にも使える。
・良い睡眠、昼寝、ウォーキング、デジタル断食

●価値
・価値観を明確にすることで幸福度が高まりやすい行動を増やせてぼんやりとした不安を減らせる
・未来の選択に不安を感じたら誰かの役に立つ行動はなにか?を考えるとあいまいな未来がいまここに収束し不安が情熱に変わる
・畏敬の念(信仰心、自然、アート、偉人など)が炎症を減らす
・アートがもたらす畏敬の念はおもに大きさと新奇さ
・家事や食事を感覚を意識してやるだけで不安は減っていく
・遊び心がある人ほど幸福な人生を送っている傾向がある。人生のあらゆる面を遊び化していく
・時間を区切る、作業を分けることで未来と現在の心理的距離を縮める
・効果のある順 1.自然→2.人間関係と食物繊維→3.睡眠と運