読んだ備忘ログ

本とマンガの読書感想ブログ

苦しかったときの話をしようか

作者はUSJを再生した有名なマーケター。テレビで見かける有名な人なので知ってる人も多いのでは。

内容は実子に向けて書き溜めたキャリアに関する文書が編集の目にとまり、出版に至ったのがこの本。就活前の学生やキャリアに悩む人にオススメ。

内容の8割はキャリアに関するアドバイス、後半2割が作者の自伝。アメリカの会社でいじめに対抗した自伝はグッときた。

 

個人的に響いたのは以下。
「どんな状態なら自分はハッピーか?」
「社会との関わりで気持ちよかった文脈( 自分が好きなことをしている文脈)」
「逃げても良いのは、自身のブランディングにとって重要でない場合」
「人が弱点を克服できるのも、すべきなのも、その人の強みとなる特徴の周辺領域だけ(人の力を活用することで問題を解決する術 を身につけなくてはならない)」

 

メモ:

・本質的に君が悩むべきなのは、具体的な就職先ではない。 君が真っ先に悩んで、そして最後まで集中して考え抜くべきなのは、君のキャリアにとって重視すべき「軸」

スキル(職能)こそが、相対的に最も維持可能な個人財産

・まずは、 年収の期待値の上下を知った上で、それでも自分にとって情熱を持てる好きな仕事を選ぶべき

・私が勧めるのは、 具体的な〝こと〟から発想するのではなく、〝どんな状態〟であれば自分はハッピーだろうかという未来の理想〝状態〟から発想すること である。これはマーケティングで目的設定をするときに詰んでしまった場合、私がいつもやっている脱出法だ。何から考えれば良いか詰んでいるのなら、騙されたと思って一度やってみて

・すなわち、〝強み〟を見つける最大の近道は、 社会との関わりで気持ちよかった文脈( 自分が好きなことをしている文脈) をどんどん列挙すること

・大前提として私が信じているのは、「伝え方(HOW)」よりも「中身(WHAT:何を伝えるか)」こそが、遥かに重要な意味を持つ ということだ。君の話し方の巧拙よりも、君の話している内容こそが君の価値を決定することを忘れてはいけ

・君のキャリアの成功が君の特徴を活用することを必須条件にしていることを考えれば、別人格でブランド設計することは、最悪の極みであることは明白であろ

・長いキャリアにおいては、逃げても良いときと、逃げてはいけないときがある。その判断も君のブランド・エクイティーの設計図に沿って行えば良い。逃げても良いのは、自身のブランディングにとって重要でない場合

・意味を誤解して欲しくないが、 うまく行っているときほど自分の心地よい〝均衡〟を意図的に壊さねばならない と私は考えて

・人が最も苦しいのは、自己評価が極端に低くなっているとき。 自分自身で自分の存在価値を疑う状況に追い込まれたとき

人が弱点を克服できるのも、すべきなのも、その人の強みとなる特徴の周辺領域だけ
・君も、 人の力を活用することで問題を解決する術 を身につけなくてはならない