読んだ備忘ログ

本とマンガの読書感想ブログ

書くのがしんどい

作者は、編集の仕事を経て起業した経営者。
作者の会社は、「社長の言葉をブランディングする仕事」をしている。

内容は、書くときの心構え・ネタ探しと取材のコツ・文章構成・わかりやすい文章など。

対象は、SNSやブログの文章、本、取材して書くもの、など。

「書くのがしんどい」を解決するというより、書くこと全般について分かりやすく説明している。

 

すごく良くて3回読んだ。3回目は、メモを取りながら読んだくらい。

良かったのはこれ。
「わかりやすい文章とは、「読む速度」と「理解の速度」がおなじ文章」
これを意識すると、平仮名の割合や、使用する単語が変わるし、文章もシンプルになる。理解が一気に進んだ。

ほかにも、良かったのがいろいろ。
・結論→理由→例→詳細
・最初に言い切る
・中高生がわかる前提で書く
・入口のタイトルをつける
などなど。

 

上にあげた幾つかを意識したら、ほかで書いてる迷走中の文章がスッキリして、アハ体験だった。書くのが少し楽になって、読んで良かった。

 

 

メモ:

●マインド
・大切なのは、「書こう」とすることではなく「伝えよう」とすること

・まず下手でもいいから、何も気にせずダーッと伝えたいことを書きなぐる。そして、そのあと冷静になって「編集者」の立場で文章を見直して、整えて

・唯一無二の存在である「あなた」を通して発信することに意味がある。

●ネタ探し
・おもしろい文章は、中身がおもしろい。おもしろくない文章は、中身がおもしろくない。
・着飾っていても結局バレる

●考える時間
・ポイントは「考える時間」と「書く時間」を分ける こと
・素材を眺めながら「いちばん言いたいことはなんだろう?」「この順番で書けば伝わりそうだな」などと思考を整理していく

●わかりやすい文章
・「わかりやすい文章」とはなんでしょうか?  いろいろな定義があるでしょうが、ぼくがいちばんしっくり来ているのは、「読む速度と理解する速度が一致する文章」 という定義

・まずは「一文をなるべく短くする」 ということ
・ひとつずつ伝えればいい
・「なるべくシンプルに言えないか?」を考える こと

●文章のデザイン
・① 4〜5行くらいで改行
・② 迷ったら「ひらく」 出版業界では、ひらがなにすることを「ひらく」といい
・ひらがなにすると、読むスピードが落ちます。その効果を利用して、じっくり嚙みしめるように読んでほしいときに、あえてひらがなにするのだそう

●前提と構成
・「中学生、高校生くらいの人にも理解できるように書きましょう」とよく言われ

・まず「結論」 を言うことです。  そのあと、それを補強するために「理由」「例」「詳細」 を言い

●テーマ選び
・「著者が書きたいことと読者が読みたいこと」の 2 つが重なる部分を見つけて提案する こと
・「あなたが講演会をするとしたらどういうテーマで話すと人が集まりそうですか?」
・「自分が読者だった場合、それを本当に読みたいか?」

・「自分の得意分野×エネルギーのある 5 テーマ」 を意識してみましょ※5テーマとは、金・仕事、食、恋愛結婚家族、健康、教育

●読者
・自分が書いた文章に、読者のためになるような内容は入っているでしょうか?

・つねに「こう思ってますよね? でもこちらはこういう意図なんですよ」と絶妙なタイミングで、 できれば少し「先回り」して伝えると読み手は安心して読み進めることができます

・「読み終えてどういう感情になってほしいか」 を考えています

●盛り上がりをつくる
・サビをつくるときのコツは「言い切る」こと
・なるべく「自分にしか書けないこと」にするためにも、固有名詞を入れましょう

・情報だけでは価値がない
・「グッと来る」ポイント がいくつかあります。そこを強調してあげるだけでおもしろくなるはず

●ほか
・「入り口のタイトルをつけましょう」

・実は会社やサービスの「論理的な説明」よりも「社長個人のエピソードや思い」のほうが引きがあるし、「抽象的な企業理念」よりも「倒産しそうになった苦労話」のほうが引きがあり

・理論、論理ではなく、感情が動くような書き方をすること