読んだ備忘ログ

本とマンガの読書感想ブログ

学びを結果に変えるアウトプット大全

作者は精神科医。アウトプット全般について書いている。

他の勉強本の引用文献に載っていたので、てっきり勉強本だと勘違いしていたが、表紙にあるように仕事やコミュニケーションなどを含むアウトプット全般についての内容だった。

範囲が広い分、一つ一つの内容が少ないので、アウトプットについて軽くさらうのによいかも。

 

個人的には、見聞きしたことのある内容が多かったが、知りたいこと以外の内容がかなり含まれているので、逆にそこが気づきになった気がする。求めていることの詳しい内容はないけど、関係ない部分から繋がりそうな感覚とでも言ったらいいのか。

 

 

メモ:

●記憶
・インプットをしたら、その知識をアウトプットする。実際に、知識を「使う」ことで脳は「重要な情報」ととらえ、初めて長期記憶として保存し、現実にいかすことができます。これが脳科学の法則
・「書く」「話す」といった運動神経を使った記憶は、「 運動性記憶」と呼ばれます。運動性記憶の特徴は、一度覚えるとその後はほとんど忘れることはないということ
・通常の教科書を読んで覚える「暗記」は、「意味記憶」を使って記憶しますが、意味記憶は覚えにくく、忘れやすいという特徴があります。  そこで、「 書いて覚える」「 声に出して覚える」ようにするだけで、「運動性記憶」として記憶することができる
・だいたいの目安としては、情報の入力から 2週間で3回以上アウトプット すると、長期記憶として残りやすくなる
・インプットとアウトプットの黄金比は、3対7
・できるだけたくさんの「問題を解く」 ということが、記憶に残すためには重要であることが明らかになりまし
・6時間以上の睡眠をとらないと、勉強した内容が記憶として定着しづらいことが明らかにされてい      

●対人
・「感想を話す」ときのコツは、「自分の意見」「自分の気付き」をひとつでいいので盛り込むこと
・仕事での成功や、良好な人間関係を維持するためには、 ポジティブな言葉がネガティブな言葉の3倍以上必要 であるという
・悪口をいうと、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌することがわかりました。長期にコルチゾール高値が続くと、身体免疫力を低下させ、さまざまな病気の原因となり
・怒りの感情が爆発しそうになったときに、アドレナリンが分泌されます。アドレナリンの体内での半減期はわずか20~40秒と非常に短い。つまり、30秒も我慢すれば、怒りのピークは通りすぎ

●営業               
・営業とは、 その商品が持つ「本当の価値」「本当の素晴らしさ」「本当の魅力」を正しく伝える こと
・価格を下げずに商品を売るには、商品の価値を高める こと。もちろん、魅力的な商品をつくる、開発するという方法もありますが、今ある商品の魅力、メリット、ベネフィットを十分に伝えることで、今すぐ「売れる公式」を成立させることができ
・「価値>価格」を意識すると、 売り込まずに商品の魅力をアピールすることができる

●書く
・書いて、書いて、書きまくる。 書くほどにRASが活性化し、脳全体が活性化していく。これが、「書く」アウトプットの脳科学的な効果
・落書きは記憶力を高める という、驚きの結果となりまし
・いろいろな「考え」「アイデア」「ひらめき」が浮かびますが、 それらはすべてメモなどに「書き出す」こと。そして、脳のトレイを空にするべきなの
・文章を速く書くための2つ目のコツは、「構成を決めてから書く」 ということ
・これを、「Google日本語入力」 に切り替えるだけで、私の実感値で入力速度は2~3倍速くなり

●アイデア
・「ひらめく」ためには、がむしゃらに脳を働かせるイメージがありますが、実はリラックスした時間、ぼーっとした時間を持つことが、意外にも重要であるということ
・「ぼーっとした状態」「ぼんやりした状態」のとき、脳内では「デフォルトモード・ネットワーク」 が活発に稼働しているの
・デフォルトモード・ネットワークは、いうなれば「脳のスタンバイ状態」です。
・デフォルトモード・ネットワークを稼働させてぼんやりしているときの脳内では、通常の脳の活動時の15倍ものエネルギーが消費されていることが明らかにされまし

●企画書
・普段から企画書を書く習慣をつくり、 企画書のストックを準備 して
・視覚を使うと、口頭で説明するよりも6倍以上記憶に残る の

●脳はシングルタスク
・最近の脳科学研究では、 人間の脳はマルチタスクができない、ということが明らかにされて
・「ながら勉強」。テレビを見ながら、宿題するという場合。この場合、「テレビを見る」と「宿題する」という行為を同時進行しているわけではなく、すさまじいスピードで2つのタスク処理を切り替えているにすぎないのです。脳の中では、「切り替え」を何度も行っているので、 脳に猛烈な負荷がかかるとともに、脳の処理能力も低下 し

●続ける
・先のことを考えれば考えるほど、「続ける」ことに対してブレーキがかかります。「今日」「今」やることだけを考える
・何か目標を達成したい場合は、 毎日、記録をつける ことをおすすめし
側坐核神経細胞は、「ある程度の強さ」の刺激がこないと活動を始めません。その 必要時間はたったの5分 です。側坐核は脳の「やる気スイッチ」です。「とりあえず作業を
・「嫌々」やると、ストレスホルモン「コルチゾール」が出ます。コルチゾールというのは、記憶力を低下させる物質
・「だらだら60分」やるよりも、「集中して15分」 やったほうが、勉強も仕事もはかどり

●選択
・ひとつは「ワクワクするほうを選ぶ」 こと。打算で考えないということ
・また、「ワクワクする」ときはドーパミンが出ていて脳のパフォーマンスがアップするので、成功する確率が高いのです。2つ目の条件は、迷ったら「最初に思いついたほうを優先
・あとから出てくる考えは、「やっぱり、〇〇したほうがいいかも」という考え。たいてい打算的であり、常識的、こぢんまりとした正論

SNSの記事       
・マニアックな記事ほど反応は高くなります。 マニアック、ディープ、オタク。深掘りするほど、反応は高くなり
・趣味投稿のコツは、 自分の「感想」「意見」、そして自分の「気付き」 を入れること

●ほか
・笑顔をつくると 10秒で緊張が緩和して、ハッピーな気持ちになれる という
・「最強のアウトプット法」をひとつだけ挙げると、それは「教える」 こと