ミニマリストというよりシンプリスト?の本。フランス人の作者が書いている。
内容はシンプルで丁寧な暮らしの紹介。
この手の本は、ともすれば清貧の貧しさを感じなくもないけど、ハイブランドの高くて良いものを改良して使っていたり、雑巾で拭くよりペーパーで拭いて捨てた方が作者には合うと言ってたり、多少の柔軟性がある。
最終的に「シンプルライフさえ執着しないこと」と言っているので、本の内容はあくまで参考にして自分に響いたところだけ参考にすればよいのだと思う。私が響いたのは半分くらいかな。
メモ:
・日常の 些事 から解放され、心が平穏で身軽になると自ずと見えてくるのが、深みのあるシンプルな生活。それは実は豊かで情熱に満ちた生活なのです。
・捨てるものを選ぶ必要があります。このとき、ものよりもむしろ選択することが私たちを疲れさせ、ジレンマに陥らせるのです。
・私にとっての無駄とは、「エネルギー」を消耗させるもののこと。自分の弱さ(疲れ、イライラ、時間の足りなさ、情報不足)から購入してしまい、まったく未使用なのに捨てられずにいるものたちのために消耗している「エネルギー」は少なくありません
・ヴィルヘルム・ヴォリンガーというドイツの美術史家は、私たちには「人や社会に不足しているものを自分の住まいに取り入れる傾向がある」と分析しています。
・自分の好みを知ることは、自分自身を知るうえでとても大切なことなのです。
・切れ味の悪いキッチンバサミや閉まりの悪い蛇口、滑りの悪い網戸など、小さいことでもイライラします。 使うものを使い勝手のよい上質のものに取り替えることで、小さなイライラが消えます。すると、イライラすることで無駄に消費していた私たちのエネルギーを節約できる
・贅沢とはこのような幸せな瞬間、私たちをご機嫌にしてくれる「何か」なのではないでしょうか。
・よい品と呼べるのは、コンパクトで軽量、扱いやすいもののこと。それを利用する人は恐らく一日中、ひいては生涯、数えきれないほどの小さな「エネルギー」の無駄を省くことができるでしょう。
・どのようなときにあなたは楽しく、真に満たされた気分を味わっていますか。 それを一度リストにしてみるとよいでしょう。
・ベッドでは感性が鋭くなり、筋肉はリラックスしています。血液の循環もゆったりと規則的になります。そういう状態のときに集中力が高まるのです。
・そして定期的に頭を空っぽにすることが、ストレスを解消するもっとも効率的でお金のかからない方法だということ
・ここで言う贅沢とは、具体的には金銭にこだわらずに、屋台のお茶屋さんででも、5つ星のホテルででも心からくつろげること。それは同様に、格安料金でもビジネスクラスでも関係なく平然と旅行できることであり、何にも、シンプルライフにさえも執着しないことです。