お金の本だけど、お金以外の堀江さんの考えも沢山載ってる本。
堀江さんの言っている以下の言葉が、この本のすべてを表している。
「あり金は、全部使え! それが、人としての信用を裏づけ、お金の本質を学ぶための最善策だ。 誤解されてはいけないが、1円残らず使いきり、ボロボロの貧乏人になれと、売れない芸術家みたいなことを言っているわけではない。 あり金をすべて使うつもりで、やるべきことをしよう。 そうすれば、お金に使われ続けるマインドからは、きっと脱出できる。」
これは賛否があると思う。
経営者と会社員で考え方が違うから。
会社員はお金と時間が固定されているから、その中で自分をどう満たすかという考えになるけど、経営者やフリーの人のように自分の裁量で稼ぎが変わる人だと、自分にどれだけ投資するかが重要だから、そういう人たちは共感すると思う。
ただ、終身雇用制度が崩れていく中で、本のような考え方は重要になっていくんだろうなと思った。
メモ:
・特にこれといった使い道がないのに、預金通帳にお金を余らせ続けるのは、本当に愚かしいことだ。
・いい意味で歯止めの効いていない、強い気持ちを持っている人間には、サポートに向いている技術者など器用な人たちが、自然に吸い寄せられていくということだ。 リスクを察知して、行動にブレーキをかける人では、いけない。
・ビジネスや遊びなど、行動に関しては、いつまでも3歳児でいてほしい。
・「この人にならあげてもいい」とか、「この程度の金額ならいいや」と思えば、人に金を貸しても結構だ。 少しでも躊躇する何かがあるなら、絶対に貸さないでおこう。「スッた」悔しさに、いつまでも苦しむことなる。
・面白いことがない、という人は多い。 それはシンプルに、感度が低いからだ。 「やる」ことを重ねていない。「挑み」を実践していない。
・片っ端からやっていれば、必ず何かひとつかふたつは、思いがけない成功体験を引き寄せる。やること自体が、楽しくなってくる。
・やりたいことが現れれば、後回ししない。やれるとき、その瞬間に乗っかって、やってしまうのが大事だ。
・人の目を気にしたり、可能かどうか迷ったり、将来性を考えたりするのは、時間の無駄だ。 すべての物事を、できるを前提に、できる理由だけを考えて、走りだそう。
・他人はいろいろ忠告や意見を言ってくるかもしれないが、完全に無視だ。「己ルール」を定めて、そのとおりに、気持ちのままに動いていこう。
・何か熱狂できる目の前のことにお金を使えと言いたい。
・長期的予想を善とする一般的な思考は、日本人が農耕経済に縛られていた時代の名残だろう。
・親への愛を否定するつもりはない。しかし実の親は、チャンスを得るための有用なアドバイスを得る相手としては、まったく信用できないと、認識してほしい。 大人になったら、なるべく距離を置き、やりたいことをやろう。
・最も大切な資源は、時間だ。その次に大事なのは、やはり人だ。
・ビジネスマンとしてのスペックが低い経営者ほど、実は人を使うのが上手い。
・ライブドア事件後、せっかく集めた技術者チームが使えなくなったのは、苦い思い出だ。(中略)あのメンバーの多くがLINEに行った。爆発的に普及する、強いサービスになるはずだ。現代の通信手段の覇権を、ほぼ獲ってしまったと言える。
・僕は「通勤に往復2時間かかる場合、給料が 20%低くなるのと一緒」と考えている。
・イギリスの研究によると、満員電車に乗っているストレスは、戦場の最前線の兵士が抱える精神的負荷と、ほぼ同じなのだそうだ。
・電車に乗る時間があるくらいなら、タクシーに乗って、スマホや取材など社内で仕事をこなすべきだ。年長の人の言葉は、移動中の時間を最適化することで、もっと大きく稼ぎなさい! という檄でもあったのだろう。
・美食の場には、経済的な成功者が集まっている。彼らとの新鮮で刺激的な会話も、ご馳走だ。
・ランチに老舗のうな重を食べられる人たちは、まずお金持ちだ。会話のレベルも高い。そういう人たちに囲まれる環境に身を置けば、思いがけない出会いのチャンスが増える。
・漫画ばかり読んでいても東大へ入る学生が多いように、学ぶ子は放っておいても勝手に学び、賢くなるのだ。ツールの方を制限するのは、悪手だと思う。
・常人よりも優れた体力こそが、僕のコアバリューだ。
・折れない心を支えるのは、体力だ。
・分厚い小説や専門書を読まなくても、しっかりした取材に基づいて描かれた漫画でもいい。物語を丁寧に読むことで、思考の筋肉は鍛えられる。 思考の筋肉は、物事を深掘りして、本質を見きわめるのに必要だ。
・読書は有益ではあるけれど、時間対効果の点では、あまり優れているとは言えない。
・手段を選べるなら、迷わず体験を優先的に選ぶといいだろう。
・要点を押さえて読む、斜め読みで充分だ。たくさん読んでいるうちに、早く読むコツは身につく。
・服装には、思考の量と社会人としてのセンスが、如実に表れるのだ。
・全身ファストファッションのセール品で済ませる。別にそれでもいい。ただ、小綺麗で清潔感があり、年齢や体型と似合っているよう、選ぶべきだ。
・成功するうえで大事なことは、「小さな成功体験を積み重ねる」に尽きる。
・行動してバカにされるより、動きださないことが恥なのだと思ってほしい。
・モノは、不安を増幅する装置だ。「なくしたらどうしよう」「失うと自分は欠けてしまう」という、余計な不安が頭のなかに生じる。
・努力して、褒められる人になりなさい。それが日本の教育の基本設計だ。
・そもそも手柄という概念が、抽象的だ。何の価値があって、具体的に何の得になるのか。手柄の本質的な効用が、よくわからない。 よくわからないけど、「たくさんあったほうが何となくよさそう」という感じがまとわりついている。その点は、現金とよく似ていると思う。
・頑張っているプロセスは、なぜか世間では評価される。「結果より努力が大事」教の、悪い部分だ。
・でも、いつもと同じ状態を意識的に避け、新しい試行錯誤や挑戦を重ねていくと、自然と出会いの縁は広がる。友だちづくりが下手だと自分で思っている人は、性格が原因ではなく、ちょっとした動きだしが、足りないだけだろう。
・仲間は、意識的につくるものではない。 自由に、好きなように動いていると、同じような動きをしている人と同期して、勝手につながるものだ。
・自分で工夫や努力をしなかったり、出すべき成果を出せていなかったりするヤツの支援頼みは、無視する。昔の馴染みの人でも同じだ。
・できないと決めつけて、何の工夫もしないヤツも嫌いだ。
・能力が低くても構わない。その能力で最大限できること、最低限の利益を自分と周囲に還元できる工夫をしている人を、僕は評価し、支援したい。
・「金で買えないものはない」は、僕の考えではない。 しかし「金で買える、欲しいものは全部買え!」とは、思っている。
・モノが欲しいというのは、その人にとって有益な情報が、モノに付与されていることの表れなのだ。
・講演会やセミナーで手に入る情報は、メインの講演者の著作やブログで語られているものと、ほとんど同じ場合が多い。わざわざ聞きに行くほどの価値があるだろうか。
・もしお金を貸してもいい相手なら、豪快に、投資のつもりで貸してあげよう。 適切なタイミングで、気持ちをこめた「投資」は、貸した側に大きな付加価値がつく。必ず大きなリターンとなって、返ってくるだろう。
・でも、なるべく雑務を「自分がやらない」ように気をつけ、人に投げまくっている。
・誰も助けてくれないと、勝手に苦しんでいてはいけない。世の中には、あなたの甘えを受け入れたがっている人は、意外と多いのだ。 遠慮なく、甘えていこう。
・僕は歳を重ねるごとに自分を大きく見せようとせず、格好つけずに、素直な自分をさらけだしている。プライドを発揮する場面をどんどん無くしていった。
・プライドの無い人は、モテる。それが真実である。
・誰も思いついたことのない、斬新で革命的なアイディアなど、もう存在しない。 そのアイディアは絶対、世界のどこかの誰かが同時に、もしくははるか以前に、必ず思いついている。
・「誰よりも早くやってしまう」者が、成功をつかむのだ。
・お金持ちなんて目指さず、「あいつと一緒にいたら何だか面白い!」と言われる、行動的な人生を選んでほしい。
・お金持ちになりたい欲は、不安の裏返しだ。
・やりたいことに、真剣にハマッていれば、お金の不安は消えるものだ。
・不安を消せるのは、思考の密度だ。貯金通帳の残高の多さではない。
・現状を変えることなく、バランスを整え、物事のいいとこどりをしようというのは不可能論だ。
・未来思考はいらない不安を生むだけで、行動が制限される。
・ゴールに向かって、頑張ること自体は悪くない。だが、頭で考えたゴールは、ほとんどの場合、それ自体が目的となってしまう。
・僕の行動原理はシンプルだ。 楽しみが減る選択はしない。
・目標設定は、自分の限界を勝手に決める行為だ。 終わりのあるチャレンジに、何の楽しみがあるのだろう?
・その残高は、あなたがいま失っている、たくさんの機会の総額だ。