スピリチュアルの主流の一つ、エイブラハムの初心者向けの本。
米国人夫妻がエイブラハムという見えない存在と対話し、前半が対話内容、後半がセミナー参加者への質疑応答。
人生を意図的に引き寄せる方法について語っている。
基本は「自分がすべてを創り出している」という引き寄せ的内容だが、願い以外の思考の重要性について書かれているのが特徴的。 ネガティブな思考を排除する必要性と、排除する方法をひたすら語ってる。
ネガティブな思考の対策法として挙げられているのが、
気分が悪ければすぐやめる、
距離をとる、
物理的に取り除く、
自分の意識をそらす、
自分の願いを明確にして影響されない、
などの転換方法。
問題解決でその事を考える事すら問題を引き寄せると言っている。
全体を通して、同じことを繰り返し語っているのでわかりやすい。
世の中に引き寄せ本は沢山あるけれど、それだけじゃ叶わないのは、願い以外の思考がとても重要だと気づかせてくれる。
メモ:
●自分が創る
・ どんな経験もあなたがたの手によって、正しくはあなたがたの思考によって創り上げられる。
・意図した思考ではなく、習慣的に物事に反応する時、今あなたがたが望んでいることとは異なる、あるいは正反対の現実を創り出してしまっているかもしれない。
・間違えて創造したことも、自分には創造する力があるということの証明だと思えばいい。
●望むこと
・「赤い新車が欲しい」とだけ言葉にすればいいのであって、創造したい意図と相反したり、矛盾したり、創造を 阻んだり、あるいは創造したくないと思うもののプロセスを発動したりすることなく、あとはそのまままかせておくことだ。
・心の底から答えを知りたいと思ったら、答えはあらゆる方向から降ってくるし、偉大な内なる存在がそれを容認する。
・すべての創造に関して、あなたが決めた望みが詳細であればあるほど、望んだ通りのことが手に入る。望み自体が漠然としていたら、手に入るものも漠然としてくる。 あまりにも自分が望むことを特定しすぎると、受け取るものも限られてしまうのではないかと懸念する人もいるが、そんな人は、自分が想像できる限りのことはすべて受け取れるのだという「創造のプロセス」を理解できていないだけのことだ。
・あなたが何かを望み、本当にそれが欲しいと思ったら、宇宙に向かってそれを放てば、融合を果たしたあなたにはすぐにチャンスが舞い降りてくるから、その時に行動すればいい。
・自分が望むことをより広い視野でとらえて意識し、たとえば「健康だ。幸せになる。調和がとれている」などに集中できれば、詳細は決められなくともそのような人生経験を呼び込めるということだ。そして自分の望んでいることがより明確になるにつれて、もっと細部にわたるまで望んだ通りのものを引き寄せられるようになってくる。けれどもこの過程で自分の知らないものがあると、苦労をすることになる。知らないからと、ネガティブな思考や感情を持ち始めるのだ。そうなったら、それをやめて距離をとり、さらに広い視野から規模の大きな望みを持って創造を始めよう。
・自分で望んだものを実現するべきだとか、手に入れられるはずだと思い始めると、叶わないことが多い。
・あなたがたが何より望んでいるのは自由だ。それなのに多くの人は自分でため込んだ物質的なものに縛られてしまっている。物はあなたがたの自由を奪うのだ。
・私たちはこう言う。 その状況が変えられないのは、あなたが変えられると信じていないからだ。
●ネガティブな感情
・欠陥だらけの創造とは一体何なのだろう? それは、自分が望まないものに焦点や注意、意識を定めてしまうことで、それを創り出すプロセスを発動して創造に至らしめてしまうことだ。
・「自分の望んだことがまだ起こっていない」などというように、望んだものがまだ実現していないことに焦点が定まると、望んでいることは起こらない。何かに注意を払えば払うほど、そのこと自体を創り出すので、まだ叶っていないと思えば思うほど、叶っていない状況を創り出してしまう。
●ネガティブな感情対策
・ネガティブなことがあっても、すぐにネガティブな気持ちになっている自分に気づきさえすれば、自分の経験を創り出す方向を意識して変えていけるのだと知っておくことだ。
・解決策が見つかればネガティブな感情も消えるだろうと思い込み、解決策というより問題そのものに焦点を当て続けてしまう人もいる。
・そんな経験をなくすには、自分の注意をそこから引き離すことだ。
・気分がよくない時は、どんな時も何をしていてもすぐにしていることをやめなさい。
●周りの影響
・常に明晰な状態でいないと、周りにいる人々の思考や言葉、行動に影響されて、自分が望まないものを創り上げてしまう。
・他人から影響されることで自分の世界の創造が恐ろしいほど阻害されていることがわかる。
・ある人といつも話していたからと、自分が望まない会話に加わってしまうのはよくあることだ。そして、相手の気持ちを傷つけたくないとか不自然に思われたくないと、そのまま会話を続けてしまう。 帰宅して、テレビをつけて流されているものを観ていると、自分が望んでいるものではない言葉が流れてくる。そして、その言葉に対して思いを巡らせる。その時のあなたがたは、自分の望まないものを創造するプロセスを発動しているのだ。
・ネガティブな感情が警鐘だとわからずに、ネガティブなこと自体に焦点を定めてしまい、すると、さらにますます気になって怒りが湧いてきて、関係に緊張感が漂う、ということがよく起こるが、「引き寄せの法則」では似たような思考が引き寄せられるので、さらにとても不愉快な論議をしたり、意見が食い違ってしまうことがすぐに起こる。
・相手があなたと関わる時、その人が不完全なのはあなたに責任があるかもしれないということだ。なぜなら、あなたがその人からその部分を引き出しているのだから。相手の欠点を見つけ出し、評価して責める傾向があるのは、あなたがその部分を見ているからだと言いたいのだ。
・相手の中のあなたが見つめた部分が引き出されるということだ。あなたが嫌だな、と思うと、相手はあなたの見つめている部分を満たそうと嫌な態度をとる。相手を美しいと思えば、相手はあなたの気持ちを満たそうと美しくなるし、太っていると思えばあなたの気持ちに応えて太るだろう。賢いと思えば賢く、馬鹿だなと思えば馬鹿に、そして死んでいるみたいだと思えば、そうなる。
●周りの影響対策
・自分の望むことをきちんと決めてから人と関わることが大切だ。もし自分の望みに関係する話題に否定的なことを言う人との会話に加わったら、ネガティブな感情を強く抱くだろう。
・他人からの影響を取り除くのに一番簡単な方法は、警鐘が鳴ったと感じたら、それを物質的に取り除く、つまり付き合わないことだが、それはあまり心地いいことではない。だから、自分の心や感情から他人の影響を排除し、自分が望むものに意識を集中して、望まない会話から注意をそらすことが大事になってくる。
・周りの人はあなたが距離を置くと、あなたのことを失礼だとか、気遣いがないと思うかもしれない。けれども、それは思考をコントロールする重要性を彼らが知らないだけであり、もし友人を落胆させたくないからと、これまでと同じような関係でいれば、あなたは欠陥だらけの創造主になってしまう。
・ちょっとした段階で不愉快な雰囲気を感じ取り、互いにどの部分が望ましいかを話し合えば、ほとんどの場合ネガティブな感情がふくらむことはない。きちんと会話をすれば、不愉快な部分は消え、代わりに調和と満足感がもたらされるだろう。
・ あなたが明晰な状態で喜びに満ちた存在であれば、よい手本として周りの人々の思考に刺激を与え始める。
・あなたを縛る唯一のものは、ネガティブな感情だ。それがなければ自由で喜びに満たされる。だから 他人を見る時には、自分に喜びをもたらす部分だけを見ることができれば、あなたは自由になる。 他人を見て、ネガティブな感情になったとしたら、あなたが自分で相手から引き出したものに自分で縛られているということだ。
・自分が気分よくなることを選び、他の人には他の人がそうなるように選ばせよう。 こんなことを言って時間の浪費をしないように。 「あの人たちは違う選択をするべきだわ。そしたら気分もよくなるでしょうに」
●強い感情
・あなたがたの中に強い感情があればあるほど、望むものを言葉にしていることになるので、それだけ早く実現するだろう。
・実現するまでの時間はそれぞれ、望むものにどのぐらい焦点を当てているか、焦点を当てていることにどのぐらい感情のエネルギーを注いでいるか、また焦点を当てているもの以外にどのぐらい思いを巡らせているかによる。
●体調
・体調の悪化や病気は、かなりの確率で自分が引き起こしている。「警鐘」やネガティブな感情への注意を怠った結果なのだ。
・自分が完全な健康体であると思うことを眠る前に宣言すれば、そこから無意識の時間がしばらく続く。その間は、間違った創造をする意識とつながることがない。 これを毎晩、これから 30 日、 40 日あるいは 60 日続ければ、今の状態がかなり改善されるだろう。
●感情が意味するもの
・湧き上がる感情がポジティブなものなら思考をそのまま巡らせ、ネガティブなものならそれを考えることをすぐにやめるのだ。
・もしポジティブな感情が生まれれば、その瞬間、内なる存在から示されているのは、自分が望む方向へと創造が進んでいるということだ。
・あなたがたが望むことに常に焦点を当てていれば、わくわくする感情が必ず湧いてくるだろう。
・望むものを創り出している時には、熱意とわくわく感がある。ところが、必要なものを創り出している時には、ネガティブな気持ちになっている。
●静かな時間
・意識的な思考を鎮めようと座っていれば、やがて静かな時間が訪れる。私たちがすすめるのは、短い間でいいので、毎日こうした時間を持つことだ。
●意図を決める
・毎日、何かを行う時には、自分がどうしたいのか、その意図を決めよう。
・ 一日を自然な流れでいくつかに分け、それぞれの区切りを始める前に、次の区切りとなる時間の中での自分の意志を明確に言葉にすることだ。
●許容する
・あなたがこんなカップは1つしかなく、本当は彼女のものだ、彼女のほうが欲しがっていると信じ込んでいるから、あなたがそれを手にすることがないのだ……。
・まずは望み、許容しなければ、経験することはない。
・私たちはあなたがたに、しばらくの間、リラックスして、すべてはこれでいいのだと許容する時間を持ってほしいと願う。
・あなたが非難したり、拒否したり、否定したり、あるいは何かを除去したりしなければ、すべてのものの波動とあなたの波動は一致する。あなたはその先、幸福なことしか経験しないだろう。
●お金
・必要な金額に思考を巡らせるのではなく、わくわくしてお金を貯めなくてはならない。
・あなたはお金に余裕がほしいと望み、それで自分が自由になるというビジョンを持ち、わくわくしながら、「支払いが終わった」と言っている姿を思い浮かべよう。そうすれば、望んだ通りになる。それも想像したよりずっと早く。
●把握
・自分が純粋なエネルギーが流れるのを許容していない時には何をしているか、その行動をまずは把握しよう。
●リラックス
・あなたにとって自然に幸福と思える場所でリラックスしよう。すべてはうまくいく(本当に!)
・気楽に考えよう。何があっても大丈夫なのだ。できるだけ楽しもう。できるだけ気楽に。何事も深刻になりすぎないように。
・あるがままにしておくがいい。そのうち自分が心地いいか悪いかで選択をする時が来る。
・自分が恐怖を感じるような場所には身を置かないようにしよう。
・あなたは、頭の中でいつも心地よくなる思考を巡らせたほうがいい。 友達との会話でも、自分が心地よくなることを常に語ったほうがいい。 なぜなら、気分のいい時のあなたは受信モードになっているからだ。