作者はテレビ等でよく見かける、東大卒の伊沢さん。
最初にこんな紹介がある。
「逆に、勉強において、これだけは外してはいけないというポイントをまとめよう」……この「勉強の原理」集こそが、この『勉強大全』
勉強の具体的なやり方というよりは、書いてあるように「原理」を示した本。
文章は柔らかく読みやすいが、言葉の齟齬をなくすため意見をこまかく論理的に書いていて若干読みにくいかも。
内容は、実際の試験に即した勉強をしよう、何かあれば考えようという内容。言われると当たり前だけど参考になった。
対象は学生向け。本には資格試験でも使えると書いてあったが、大学受験の話や各教科の勉強法が多く載っているのでどちらかというと学生メイン。
具体的な方法論を求める人には抽象的で肩透かしかも。Amazonのレビューだと高評価が沢山だが、人によって評価が大割れしそうな気がする。
メモ:
・たくさんの方法を確認し自分にマッチしたものを選び出すには、時間がかかる
・「無茶は習慣にならない」ということ
・まずは、等身大の自分を確認し、すこしだけ背伸びしてみる。背伸びが板についてきたら、もう少し高く。それを繰り返し、できる範囲を少しずつ広げていった先に、成長した自分があるはず
・僕は「性格より環境のほうが変えやすい」と思って
・「今日の勉強では1点上げられただろうか」ということを考えるようにしまし
・冷静な頭で現実を分析し、心を常にホットに保つことでそれを継続
・目的を大きく「マクロ暗記」が必要なもの、「ミクロ暗記」が必要なものに分け、それぞれに適切なやり方をチョイスしていく進め方
・徹底して「どう使うか」にこだわり、そこから「どれを覚えるか」「どう覚えるか」へ発展させていくことが、暗記をする上で必要な意識