働かずに食事を奢ってもらうことで生活している作者。
元々は作者の海外旅行エピソードの面白さに、話を聞きたい知り合いが次々と食事を奢ってくれたことに始まる。今はTwitterで奢ってくれる人を募集しており、noteで有料記事を公開している。それらをまとめたものらしい。
本のタイトル通り、嫌なことをやめても大丈夫という内容。
稼ぐために効率よく時間を使おうという資本家の逆をいく内容で、バリバリ稼ぎたい人は読んでも参考にならないが、お金より自分の時間が大切、お金より嫌なことを避けたいという人に向く。
肩書は奇抜だが内容は至極まっとうで面白い。
とかく成功した人が本を出しがちなので、異なる考えを読めて面白かった。
メモ:
●資本家に合わせない生き方
・「お金よりも時間論」が有効なのは、資源を最大化させることに長けた資本家だけ なんじゃないかなと思います。
・パズドラに時間を費やすのが幸せっていう人は、ある意味すげー贅沢だと思うんですよね。無課金で遊んでいたらお金もかからないわけだし、時間も潰せて楽しくて、一人でどこでも楽しめるんだからめちゃくちゃハッピーですよ。
・つまり僕が言いたいのは、「別に無理して資本家のスタイルに合わせなくていいんだよ」という話です。
・今、世には資本家の人たちの言葉がすごく溢れていて、なんとなく全員が人生もハイスコアを取らないといけないような気持ちになっている人が多いけど、
・数字を増やすことに夢中になれなさそうな人は、無理しないで自分にとって楽しいゲームをプレイしたほうがいいですよ。
●損得、コスト
・つまり、「お得かお得じゃないか」なんて考えてる時点で、そもそもそんなに好きでもないし、必要なものでもないわけ
・「何をパフォーマンスとし、それがどれだけ価値のあるものなのか」というのは、個々の価値観に依存
・だから他人の「コスパ」を定義すること自体、そもそも不可能なのかもしれません。「金銭的なコスト」だけを「コスパ」の分母にぶち込む、というのは想像力に欠けているし、
・収益を考えるとき、かかる「ストレス」も含めて計算
・多くの人が実感していることだと思うけど、ストレスを解消するためには、実は、すごくお金がかかります。
・つまり「人からこう見られたい」という見栄は、人生において相当ランニングコストが高いということ。
・「お金の価値って年を取れば取るほど下がっていくから」 かもしれません。 だって 20 才の人が100万円あってできることと、おじいちゃんが100万円でできることって全然違うから。
●自分の価値
・「自分は何ができて、何ができないのか」。 できないことレベルを見定めて、できることの生産性を高めていく。
・役に立つものは大抵の人が持っているし、みんながやっていることの価値は低くなって
・それでも人と違うことをしている、という生き方は突き詰めれば、どこかで必ず「面白い」と興味を持ってくれる人が現れ
・目標と願望って、本来は一致するはずなんですよ。欲望ベースで始まっているから。「目標が達成できない」と嘆く人は、そもそも「目標と思い込んでいるもの」が、本当に自分のやりたいこととは離れているのかもしれませ
・僕なら「自信があること、やれば最低 90%以上のスコアでできるだろうなと思うこと」 を徹底的にやります。
・人間、「好きなこと」の数ってたぶんそう多くありません。だから「好きで生きる」と決めてしまうと数少ない選択肢の中で縛りプレイをしなくちゃいけなくなる し、
・まずは自分の嫌いなことから離れて生きることを意識してみてください。
・まずは自分が何で「ダメになりそう」なのか、考えることです。
・好きなことを見つけろ!」って声がでかい人は、 人生の序盤にたまたまそれが見つかっていた結果、声がでかくなってるだけなんですよ。
・好きなものに夢中な人との接触回数を増やすこと。これが、”好き”を見つけるための近道かもしれませ
●ネット
・ステマをすれば、それから信用が犠牲になるリスクを未来永劫背負うことになります。
・ネットで不毛な戦いが繰り広げられていたり、自分もそれに巻き込まれたりしたら、「あー、コロッセオだな~」 と思ってればいいんじゃないっす
●所有
・「所有」の感覚が強くなると、同時に失う恐怖が増幅されていく わけです。
・何かを「捨てる」ということは、何かを「新しく手に入れる」よりもずっと難しく、ずっと重要 です。
●ストレス
・ストレスを減らすには、自分にとって不自由なことを定義づける ・定義づけたら、そこから少しでも自分が自由になれる領域を探し出す ・そこに、新たな楽しみが生まれることも
・多くの人が悩みを抱えるとき、その原因になるのは「どうにもならないことをどうにかしようとする」態度 です。
・「とにかくすべてを他人事だと考えること」。具体的には「その問題は遠い昔に解決した、というつもりで振り返ってみる」 という方法があります。
・嫌いなことで生きていかない」。そういったことが今の日本を生きる中ではとても大切だと、僕は思っています。
・ダメになっちゃった人」が奢りにくるのですが、彼らを見ていてわかったことがあります。そんなときに一番大事なのは「負けを認めること」「すぐ投げ出すこと」「とにかく遠くまで逃げること」「信仰を捨てること」 です。
●人間関係
・自分にとって都合の「いい人」を探すのをやめ、誰かにとって都合の「いい人」になるのをやめれば、一気に人間関係はラクになるんじゃないでしょう
・友達なんて減ってナンボだと思っています。 思ってもいないことを言わなきゃ維持できない関係なんて、コストでしかありません。
・何か言われたときにイラッとするのは、その発言者が自分と似た価値観であるっていう前提から出てるんですよね。
・日頃から「自分に関係のある話」と「関係のない話」を頭の中で仕分けしておくことが大切です。
●ほか
・僕の経験則では、家がショボくても毎日を楽しむことは可能だけど、自由なお金がないと精神が死ぬんです。
・「猫を飼う」のはすごくオススメです。猫は、いいですよ。僕が何をしても許してくれますし、一緒にいてくれ
・エネルギーが余っていないと、新しいことは基本的にできないですよね。