読んだ備忘ログ

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外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック

Kindle Unlimitedで無料だったので読んでみた。

作者は慶応の美術史系の大学院を卒業し、グローバルなコンサルティング会社で活躍している人。

内容はタイトル通りスライド作成術で、スライドを作る時の基本的な意識や、受け手の感覚的な部分についても説明している。

伝えたいことは何か?
それを最も効果的に表せるグラフ・チャートは何か?

そんな意識の解説とともに、少し複雑なグラフやチャートがビフォーアフターで載っているのでとても参考になる。

 

メモ:

・スライド 作成 において は、 とにもかくにも「 何を言いたいのか = メッセージ」を明確化することが重要です。

・筆者が日常の仕事を通じて感じているのは、出所に関する外国人と日本人のシビアさの違いです。 欧米人と会議をしていると、よく出所について聞かれることがあります。「 出所にあるこの○○総研というのは、どういう会社か?」とか「他のソースのデータはこれと大きく異なっているのではないか?」といった質問

・ BCGでも円グラフは基本的に禁止されていました。というのも円グラフは、個々のデータの大きさを直覚的に伝達するのに向いていないのです。

・「紙が先、パワーポイントが後」という心がけです。~中略~ いきなりパワーポイントに向かってしまう人が多いのですが、そうすると発想の枠組みそのものが「パワーポイントで表現しやすいフォーマット」に制限されてしまい、自由度を極端に低めてしまいます。

・要らぬ議論の起爆剤になる可能性のある余計な情報は極力排除しながら、伝えたいメッセージに対して必要かつ最小限の情報のみをスライドに入れ込むことをつねに意識することが必要になります。

・全般に日本のビジネスパーソンは「先方が既に知っていること」をスライドに盛り込みすぎる傾向があります。~中略~ スライド作成の際は、改めて、今、あなたが相手に 伝えたいと思っている情報が、先方にとって「どういう新しい情報価値があるのか?「 その情報は、先方にとって受け入れやすいものなのか?」という点を考察することが重要です。