読んだ備忘ログ

本とマンガの読書感想ブログ

超・箇条書き

作者は、世界最高峰のビジネススクールを終了後、経営コンサルをしながら、東京農工大学で教授もしている。

 

普通の「羅列した箇条書き」と違い、「超・箇条書き」と称する作者の方法を紹介している。

 

箇条書きで必要なのは3つ。
・構造化…相手が全体像を一瞬で理解できるようにする
・物語化…相手が最後まで読めるようにする
・メッセージ化…相手に響くように伝える

 

構造化では、「レベル感を揃える・最初にポイントを宣言するなど」
物語化では、「フック、イントロ、固有名詞を使うなど」
メッセージ化では、「立ち位置、重なる意味を取り除く、否定で明示、数字で明示など」
細かく例をあげながら紹介している。

 

対象となる文章は、プレゼン資料やメール、構想のためのライティングで、ビジネスマン向け。これから社会人になる人にもオススメ。就職面接で、話す順番などにも使える。

 

昔、企画部門で沢山のプレゼンを見たけど、意外とこの基本がみんな出来ていないように思う。そういう私も全然分からなくて、本を読んでいるのだけど…。

誰かのための説明を書く人にオススメ。非常に読みやすかった。

 

 

メモ:

●向く人
・箇条書きが向くのは、相手に情報処理の手間をかけさせたくないとき
・例えば、相手が勉強家で、時間もあり、熱心に読んだり聞いたりしてくれるときには、情報量の多いベタ書きのほうが相手に

●普通の箇条書きとの違い
・普通の箇条書きは、伝えたいことを「羅列化」するだけで完成する。 『超・箇条書き』はこの「羅列化」の他に、3つの技術的要素が加わることではじめて完成するのだ。 3つの技術的要素とは、「構造化」「物語化」「メッセージ化」で

●箇条書きの体言止め
・体言止めというのは多義的であり、曖昧なの
・箇条書きで体言止めを使うと、それが何を意味しているのかがつかめない

●立ち位置
・相手がどんな人で、何に関心があり、どんなコンテキストに置かれているかを想定しないと、物語化はでき
・中期や短期などの期間を区切った経営方針には戦略性が必要だ。戦略性を言葉で表すときには、立ち位置の明確さが求められる。経営方針にこのような隠れ重言ばかり使っている企業は、何か問題があると疑ったほうが

●ほか
・繰り返すが、「ワンスライド・ワンメッセージ」の形で