読んだ備忘ログ

本とマンガの読書感想ブログ

ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか

タイトルどおりの本。

先延ばしのタイプがいくつかあり、簡単な診断テストがついている。

先延ばしは衝動性の強さだと言い、先延ばし癖の対処方法がいろいろと載っている。脳の機能の説明もある。

 

個人的に「なにを避けたいか」ではなく「なにを実現したいか」が良かった。実際にやったらやる気が出て今までより実現しやすい。あとは「人は簡単に影響されるので、誘惑はあらゆる場所から(目に見えるところから)排除する」というのも、当たり前だけどあらためて納得。

 

メモ:

●課題の設定
・退屈を和らげるには、課題をもっと手ごわくすればいい。ただし、あまり難しくしすぎると、気持ちがくじけて
・達成しやすいゴールより手ごわいゴールを設定するほうがモチベーションを高めやすい

●目標、誘惑を避ける
・モチベーションをいっそう高めるうえで有効なのは、「なにを避けたいか」(=回避目標)ではなく、「なにを実現したいか」(=接近目標)という形で長期の目標を決めること
・重要なのは、誘惑の対象をなるべく具体的に認識しないようにすること。遠くからものを見たときみたいに、曖昧でぼんやりした印象で認識できれば
・もう一つ有効な対策は、辺縁系が魅力を感じそうなものにケチをつけること
・具体的には、誘惑の対象を連想させるキュー(きっかけ)のイメージを悪く
・私たちの精神はいともたやすく外的要因の影響を受ける。具体的には、先行する刺激に無意識のうちに影響を受けるケースがきわめて
・まず、自分がどういう誘惑に弱いかを洗い出し、その誘惑を刺激するキューを排除しよ

●基本的な欲求を満たしておく
・空腹になると、衝動に負けて、すぐ手の届く場所にある食べ物──たいてい、炭水化物や脂肪分が多い食品だ──を口に入れてしまいがちだ。かえって、甘いお菓子を少し食べるとエネルギーが回復し、しかもお菓子を食べたことを後悔して、しばらく自己コントロール
・意志の力を発揮したければ、その前に基本的な欲求を満たしておけ」という教訓も、プレコミットメント戦略の一つとして覚えておいたほうが

●ゴールの細分化と設定
・ゴール設定をする際には、なにを基準にゴールを定めるかを決めなくてはならない。課題に費やす時間(=投入量)を基準にするのか、それとも成し遂げた成果(=成果量)を基準にする
・両方の基準を併用し、一日五時間執筆するか、五〇〇語以上書くかのいずれかを達成することを目標にしてい
・意図を言葉にすることは、言ってみれば、自分の脳の中に入り込むための最も手っ取り早い方法
・ゴールを具体的に設定
・長期のゴールを短期のサブゴールに分割       

●習慣化
・ある行動が習慣化すると、違う行動を取るほうが好ましい場合にも、私たちは同じ行動パターンを繰り返しがち
・習慣化した行動は継続しやすく、どんなに疲れていても実行できるという利点が
・ゴールに向けた行動を習慣化し、ある一定の環境で──とくに、同じ場所と同じ時間に──その行動を取るものと