読んだ備忘ログ

本とマンガの読書感想ブログ

捨て本

捨て本

捨て本

 

堀江さんの最新作。

捨てるためのハウツー本ではなく、堀江さんの生い立ちを辿りながら、その時々で捨てたものとそのメリットを紹介している。

捨てる対象は物だけでなく、人間関係やプライドなど多岐に渡る。

まとめると、何も持っていない方が動けるという内容。
考え方、生き方の本。

 

堀江さんの本を読むのはコレで2冊目。
綺麗ごとを言わないのでキツく聞こえる事もあるけれど、あくまでも自分の意見を言っているだけで、自分の意見と合わない人にはそれも有りと言っており、寛容さがある。

堀江さんの子供時代からの考え方として「自分の不変の枠組みをコミュニティで提示すること(本音で生きること)」があるので世間と違う意見もあるけれど、一方で空気を読むことでストレスが軽減されるのならいいとも言っているので、そういう部分を読みこぼさなければ気楽に読めるのでは。

 

 

読んでて共感の嵐。

丁度、形の有る無しに関わらず固定化したものが出来ると不自由になるなあと考えていたところだったので、読んでてソレ!分かる!そう!と凄い腑に落ちた。
堀江さんのような、執着しない、流れに任せる、そんな生き方ができたらいいな。
 

 

 

 

メモ:

・ほとんどのモノは、「大切」という幻想のパッケージにくるまれた不要品だ。

・持ち主の決断や行動を縛りつけていることもある。  本当に大切なモノへアクセスするのに、障害となっているのだ。

・モノがなくなり、身軽になるほど、行動のスピードは上がり、アクセスする情報や世界のステージは高まっていった。  大切なモノを捨てたことで、もっと大切なものが、自分のなかで明確になっていったような感覚だ。

・モノを持つことを、否定はしない。

・安心するために必要だったモノは、逆に不安を増幅する装置となる。

・「常識や理屈に縛られ、思考停止した生き方をしている人が、どうすれば自由に生きられるのか?」  これは、僕が近年ずっと探求し、世に送り出した何十冊もの著書で発信してきたメッセージの根源にもなっているテーマだ。

・豊かに生きるには、モノや他人への執着を捨て、いまを生きること。  他人を気にせず、自分の気持ちに従うこと。  ケチにならず、分け与えることだ。  格好つけているわけではない。これが、この世の真理である〝諸行無常〟に最適化した方法なのだ。

・最初に、語るべきことをまとめて言うなら──。 「あなたは本当に必要なモノが何なのか、わかっていますか?」ということだ。

・所有はリスクだ。  失うことへの不安、管理の手間、執着心と、いくつものネガティブ要素を運んでくる。

・いったん所有欲に縛られると、「あれが欲しい」「これを手に入れたい」と所有物のために働くようになり、本当に自分がやりたいことに、集中できなくなる。

・「金で満たされるものに時間と出費を投じるのは、無意味である」

・孤独に悩んでいる人は、きっと性格の問題ではなく、やりたいこと不足なのだと思う。 友だちなんかいなくていいよ、というぐらい好きなものにハマれば、自然にいい友人はできるのだ。

・苦しいときというのは、往々にして「プライドを捨てない」状態を、自ら選んでしまっている場合が多いのだ。  

・でも、 変化は、グラデーションで起きていくものだと思う。

・一緒にいて楽しくない人たちに好かれようと努力すると、自分を見失ってしまう。  人生において、 自分を捨ててはいけない。絶対に、いけない。

・自信のない人、他人のせいにするクセのある人は、「世間では」とか「日本人は」とか、巨視的な立場の意見を言おうとする。  自分の小ささ、弱さから逃げているだけ

・お金を返せなかったらどうしよう……大方の人は迷うはずだ。  でも、 やりたいことを先延ばしにする時間の浪費の方が、もったいない。

・もっと 金持ちになろうと、前のめりに努力したわけではない。  繰り返すが、 時代の流れや人との出会い、自分の感情にリアルタイムで素直に従った結果、そうなったに過ぎないのだ。  流れのなかで、僕が何か自分なりに意識していたとしたら、「執着」をしないことだ。

・得たモノを何のためらいもなく、捨てていった。だから順調に、転がり続けられたのだと思う。

・人の意見など聞かないものだと、心から思った。

・もし起業を望んでいるとしたら。 「別れたくない友だちとは、一緒に会社をやらない方がいいんじゃないの?」  と伝えておこう。

・人付き合いには、刺激の賞味期限みたいなものがある。

・もともと性格的に、物欲が強い方ではなかったのも、よかったと思う。   モノを残すより、体験がしたかった。

・新興のベンチャー企業にとって、知名度は是が非でも欲しい。 愛着とか縁起とか、わけのわからない情緒的な反対で、知名度を得るチャンスを手放すバカが、どこにいるんだろう? と思った。

・欲しいモノがはっきりしていれば、捨てるべきモノも、はっきりするのだ。

・やがて六本木ヒルズ 38 階のオフィスを借りた。床面積は1000坪余り。家賃は月3000万ほどで、おそらく当時の国内最高クラスの賃料だった。

・何より六本木ヒルズで働くということで、社員のやる気が高まったのは、良い効果だった。

・相手との関係を気にしすぎたり、自分の得た地位や権力に執着しすぎると、人から恨まれる原因になる。  

・頑張ってうまくいく人は、誰が上司だろうと、必ず頑張るのだ。  僕なんかいなくてもきっとS君は、活躍していただろう。

・自信は捨てるものではないが、過度な自己評価は捨てていい。  低い設定の自己評価は、アウェイでチャレンジし続ける原動力になる。  どれだけ成功しようと、年齢がいくつになっても、アウェイにチャレンジできなくなると、人は老いて退化していくと思う。

・浮気がバレないように、身の回りや言動をケアする手間をかけるのが、すごく嫌なのだ。それこそ無駄な時間を取られてしまう。

・家族はいてもいい。家族が一番大事! というならそれでいいと思う。  ただ、「捨ててはいけない」「捨てたら悪人だ」という思いこみは、間違っている。

・先のことも、終わったことも、考えないようにする。  これしか正解はないのだ。

・捨ててはいけないものが、もしあるとすれば、自分自身だ。   自分自身とは、己の存在意義のようなもの。   生きている意味を支える、心の根幹だ。

・収監準備の必要に迫られてやった作業ではあるが、一斉にモノを捨てられて、結果的にはよかった。  片づけが済んで、ガランとなった部屋に、ぽつりと座った。本当にすっきりした気持ちだった。

ライブドアを経営していた頃、最大の自慢は、世界屈指の技術者集団をつくりあげたことだった。

・意のままに動いてくれるビジネスの万能集団。あの財産に比べれば、不動産だろうと宝石だろうと、どんな高額のお宝もオモチャみたいなものだ。

・気持ちさえあれば、制限された現実の環境を、自分の望む通りに変えることは、きっとできる。  収監中、僕はいつも思っていた。

・人は変わり続けるのが真実だと、認めよう。 「あの人も自分も決して変わらない」という思いこみを捨てれば、楽に許せるはずだ。

・刑務所暮らしは、本当に幸せの〝しきい値〟が下がる。   ちょっとした報酬が、大きな喜びに変わるのだ。

・幸せのしきい値の固定を捨てよう。  厳しい環境でも幸せを見いだす。それが人の知恵の発揮のしどころではないか。  落ちこみに沈んでいるだけの選択は、知恵と想像力の放棄だ。

・長い間、僕たちはモノが運んでくる体験にお金を払ってきた。

・お金はいらない。大事なのは、体験を取りにいく行動力だ。

・僕たちは所有よりも共有を選ぶ方がいい……というより、選ばざるを得なくなっていくと思う。

・本当に求められるのは、何をしたか? 誰と出会ったか? どんな面白い意見を語れるか? という個人の経験値だ。

・マインドシェアがひとつのものに占められていると、必ず不自由を生むのだ。   お金、結婚、人間関係、過去の思い出……それらのものは、執着というブレーキになって、ポジティブな行動を妨げるだろう。

・モノを持たないでいると、とにかく移動がしやすい。

・精神的な気楽さはもちろん、時間的にも便利だ。

・思い出の品を捨てられないという人は結局、ヒマなのだ。  いまという時間に集中して、熱中できるものに取り組んでいたら、過去を思い出すことなんか、ないはずだ。

・人にとって最も大事なものは何か? 時間。それ以外にない。

・公平で、容赦なく、すべての人に与えられた有限の資源だ。   時間とはすなわち、命である。

・どのように時間を使うか? という意識に、全神経を傾けてほしい。  迷ったら時間の早い方を選ぶ。これが鉄則だ。

・正しくは「考えながら急いで回れ」 だ。

・日本には優れたマンガがたくさんあるのに、世界で広がる作品が限られているのは、絵の大部分がモノクロだからだという。

・出した時点であげたもの。というか、使ってしまったと思えば、返ってこなくても、特に嫌な気持ちにはならないのだ。  使った金を返せ! というのは無茶な話だ。

・あらゆるものを捨てている僕が、最後まで 絶対に捨てないものは「時間」だ。