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本とマンガの読書感想ブログ

伝わるノートマジック

伝わるノートマジック

伝わるノートマジック

 

ミュージシャンであり音楽プロデューサーの作者。

 

ラジオや講座、インタビューなどで頭の中を整理するためにノートを使用している。そのノートは、人前で話す際の原稿として使用したり、打ち合わせや講座で配布することもあるという。

ノートにはテーマの正確なデータを記入していく為、作業時間は4ページのノートで5時間とか。丁寧に描かれたノートは字も絵も上手く、眺めていて楽しい。

 

本の中身は、ほぼノートの写し。
ノート部分はページ下に2行のコメントがあり、ノートの状況と意図がわかるようになっている。

ノート以外は、「はじめに」「おわりに」と「手順」が少し。

書き方を細かく教える本ではなく、こんなノートですよと頭の中を提示している本。

 

全ページカラーだけど、鉛筆のみで書いているのでモノクロ風。鉛筆の濃淡がわかるのでリアルなのと、手書きの良さが出ていて心地よい。眺めていると書きたくなる。

 

 

ノートのテーマは作者の仕事柄、ほぼ音楽関係。
マイケル、ビートルズ、プリンス、カーペンターズの歴史や、80年代ポップス史。
また、音楽関係を目指す人への講座で、作詞について、プロデュース時の頭の中をまとめたノートなど。

音楽が好きな人は特に面白いかも。

ほんの少しだけ、西洋史(作者が好きらしい)、幕末~近代史、三国志、サッカーなどもある。

 

 

 

個人的に興味深かったところ:

正確なデータを記入する、
ラジオの1時間番組なら4ページに話す内容をまとめ、1ページ15分を区切の目安にしている、
配布物はビジュアル多め、
ノートはマップとして使用、
書き足しを見据えて余白を多めに、
一年を振り返るノート、

 

 

私も作者と同じまとめ方をするタイプなので、ノートを見ながら似てる…と思いつつ、でも違う部分もあり参考になった。
「余白を多めに」を意識すると書きながら心の余裕があったり、 自分用でもビジュアルを入れると楽しかったり、当たり前のことでも改めて意識してやると面白くてよかった。