面白かった。
日本一の投資家・竹田和平さんから教えてもらったことが書いてあるので、基本的には著者の目を通した和平さんの在り方が描かれている。和平さんの穏やかな人柄が凄く伝わってきて読むと温かい気持ちになる。
大投資家というタイトルから、一瞬、お金の具体的な話かと思ったけど、内容はタイトルの「人生でもっとも大切なこと」の話。具体的な何かというよりは心の在り方、人の在り方について語っていて、それができるとお金がついてくるという内容だった。
経営者、ビジネスマン向きの本。
メモ:
・身近な人を大切にしていると、ピンチのときに助けてもらえるのだが、身近な人をないがしろにしてしまっていた。それで、ピンチを乗り越えるのが難しくなった。だから身近な人を大切にすることがまず重要だ。
・孫悟空の持ってるヒョウタンはなぁ、ぽんと蓋を外すとなんでも吸い寄せたよねぇ。あれは中身が真空なんだわ。真空だと周りを吸い寄せるよね。
・嫉妬心を抱くのは、「そこに進め」と心のコンパスが教えているから
・天が見とると教わったよね。別に天を信じなくてもええんだわ。 自分は見とるよね。自分で自分を欺くことはできんよね。 嫌なものを混ぜて売ったらどう? 自分が気持ち悪いがね。 わしはなぁ~、お天道様の下を愉快に笑いながら堂々と歩きたかっただけがね。
・赤字になるというのは、何のためにという動機を忘れてしまうからだよねぇ。 その会社が何のために存在しているのか? その動機を忘れてしまうから、赤字になるねぇ。
・「そもそも、どうして今の仕事をしているんですか?」
・人間の行動の動機は「愛」か「恐れ」であるという話を聞いたことがある人も多いだろう。愛が動機であれば、愛の結果を生むし、恐れが動機であれば、恐れの結果を生んでしまう。
・「成功したければ動機が必要だがね。動機があるやつは成功するまで気がもつけど、動機がおらん奴は成功するまで気がもたんねぇ」
・素晴らしいものをいただいたら、めちゃくちゃ喜んでる姿を伝えるのがいい。相手も自分もめちゃめちゃハッピーになれる。
・天は自分を愛してくれている。まずこれに気づくことだよね。これを否定して生きとったら何をしても苦しくて、ワクワクなんか見つからんでよ。
・いっさい相手を叱らない いっさい相手を否定しない いっさい相手を支配しない
・晃ちゃん、社長の仕事は感化させることが仕事だがね。社長というのはどれだけ現場を感化させられるかだよねぇ。晃ちゃんのためなら命がけでもよい! そう思ってもらえるにはどうしたらいいのか? それを一生懸命考えるのが社長の仕事
・受け取り上手になったら、豊かになれるということだ。
・困ったら英知が出るよね。だから困るのは薬よ~。
・大変なときにこそ、周りに希望の光を照らすわけよ。こういうときこそ、夢を見て周りに希望を与えてみる! と決めるわけ。そうすると大変だ大変だという連鎖に巻き込まれないわけよ。そこで大変の連鎖が途切れるの。