インテリアコーディネーターの作者。
才能やセンスは関係ないと言っており、リビング、寝室、子ども部屋など部屋ごとにアイテムを挙げ、あか抜けるポイントをわかりやすく書いている。
勉強になった。
メモ(気になった家具だけメモ):
・あか抜けた部屋〟とは何か? この質問に対して、長年、インテリアコーディネーターとして活動してきた私が出した答え。 それは 見るべきモノが明確な部屋 です。
●視線
・ドアを開けたときに、「まず何が見えるか」ですべての印象が決まります。
・部屋の入口から奥に向かう対角線を意識して、家具を配置したり、小物を置いたりしましょう。
・人はある空間に入ったとき、無意識にいちばん遠い場所に目を向ける といわ
・部屋の主役になるモノを置いてみましょう。そして主役以外のモノは、対角線上からはずしましょう。
・死角をうまく利用して、対角線上のモノを片付けてきれいにし、何を置くかを意識すると部屋がすっきりして見えます。
・この〝ごちゃごちゃ〟と〝物足りない〟のふたつは、真逆のように見えて、共通点があります。 それはどこを見たらいいのかわからない部屋になっている点です。だから目が泳いでしまい、落ち着かない気持ちになるのです。
・1ヶ所に目線を集中させることで、ほかの場所が多少ごちゃごちゃしていてもあまり気にならなくなります。
・1点にピントを合わせて、まわりをぼかす写真撮影のテクニックと同じ です。また、
●広さ
・背の高い家具を手前に置いて、背の低い家具を奥に置きます。すると遠近法により、奥行きが生まれて部屋が広く見えます。
・床の色味が明るめだと、部屋が広く感じます。こげ茶色など、床の色が濃い場合は、白やベージュ、ライトグレーの大きめのラグを敷くのがおすすめ。明るい色の面積の割合をなるべく大きくすると部屋に広さが出ます。
・それは家具の占める面積を3分の1にすること。つまり、 床の空きスペースを3分の2くらい確保するのがベスト です。また、戸棚や本棚などの収納家具は、壁際にまとめて配置します。部屋の中央を空けると、床の面積が広く見えるからです。
●小物
・なぜ3個か5個なのか? それは奇数にすると動きが出るからです。偶数にしてシンメトリー(左右対称)に配置すると、カチッと堅い印象になります。リビングはリラックスする空間なので、ゆるい雰囲気になるアシンメトリー(左右非対称)が落ち着きます。
・3個中1個でインパクトを出す
・小物をセンスよく飾るルール。それは三角形を意識することです。 ポイントは ❶背の「高い、中くらい、低い」アイテムを3つ選ぶ ❷この3つが三角形になるように置く
・花瓶、フォトフレーム、小物。 三角形の頂点は、もっとも背の高い花瓶。
・ところが、 同じモノを3個飾ると、トン・トン・トンというリズムが生まれます。
・一見まったくテイストの異なるモノ、たとえば和小物と洋小物でも、色か素材が近ければ、バランスよく飾ることができます。
●色
・一般的には色が増えるほど、部屋をすっきりまとめるのが難しくなります。 初心者の方は、基本の3色使いから始めましょう。
・ベースカラー(基調色)、 アソートカラー(配合色)、 アクセントカラー(強調色) の3つ。それぞれの面積比を6:3:1にするとバランスのよい配色になります。
・この場合、家具の色は白か茶系のどちらかに合わせるとすっきりします。家具と床の色はまったく同じでなくても、茶色とこげ茶色など、似た系統の色なら問題ありません。
・壁が〝白〟で、床が〝茶色〟の部屋の場合。 アクセントカラーは〝黄色〟。黄色を含むモノを選ぶと、落ち着いた雰囲気の中にも明るく元気な印象に。 壁と床が〝どちらも白〟の場合。 アクセントカラーは〝ピンク〟か〝黒、グレー〟。
・モノクロ写真はカラー写真と違って、色が使われていないぶん、主張しすぎません。シンプルなので、どんな部屋にも合うのがよいところ。フレームも選びません。
●壁
・私の経験上、いちばんバランスよく見える壁の余白は8割。
・絵やポスターの場合は、 140~150㎝の高さに作品の中心を合わせるのがベスト。
・掛け時計は、壁の真ん中にぽつんとあるよりも左右どちらかに寄せるとバランスがよくなります。しかも 部屋の入口から奥のほうにあると、より安定感が出ます。
●カーテン
・とくにリビング・ダイニングは広く明るく見せたいですよね。そのためには色は、白やベージュ系がよいでしょう。部屋を広く明るく見せる効果があります。迷ったら、壁と同じ色にしてください。
・カーテン選びの ポイントは、すでに部屋にあるモノと〝共通の色〟が入ったカーテンにすること です。
・カーテンは〝控えめ〟がキーワード
●本棚
・なるべく本の背の高さはそろえましょう。
・背表紙の色があまりにも目立つときは、思い切ってカバーをはずしてしまいます。
・どこか1ヶ所にそういった「抜け」をつくってみましょう。単純
・「本をインテリアにする」という発想 に変えてみてください。
●テレビ
・入口から見た対角には、 テレビではなくソファを置いたほうが、断然あか抜けます。「おかえりなさい」「いらっしゃい」というウェルカムな雰囲気になります。
・とにかくリビングの特等席にテレビを置くのをやめる。それが無理なら、テレビのまわりを飾る。
●寝室
・多くのホテルでは、ベッドヘッド(ベッドの頭側)が壁側にくるよう、配置されています。窓にかぶらないようになっているはずです。
●照明
・ぜひだまされたと思って照明を足してみてください。安価なタイプで構いません。 ポイントは、「床に置く」「壁を照らす」 です。
●ほか
・▼〝植物〟か〝絵〟を飾れば、なんとかなる
・インテリアでお金をかけたほうがいいアイテムはなんでしょうか? 3つあります。
・ちょっと考えてみてください。 ソファ? テーブル? 椅子? 答えは ❶カーテン ❷照明 ❸小物 です。
・窓のサイズに合ったカーテンにする。シンプルにそれだけです。
・ダイニング用の椅子を購入するとき、注意したいのが 差 尺。 差尺とは、テーブル天板から、椅子の座面までの差。この差は 27 ~ 30 ㎝がよいとされています。