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医者が教える「あなたのサプリが効かない理由」

医者が教える「あなたのサプリが効かない理由」
 

面白かった。

奥様の不調から栄養療法を学ぶことになった作者。

内容は、代謝と栄養素の基本的なこと、栄養素の摂り方、健診でわかる足りない栄養、サプリを働かせるためにできること。

サプリについて総合的に詳しく書かれていて勉強になる。

また、血液検査の数値から足りない栄養素を推測する見方も載ってるのが面白い。(自分が血液検査をしたら改めて読みたい)

 

 

メモ:

・「疲れやすい」→ミトコンドリアの機能低下→ビタミンB群
・「冷え性を治したい」→赤血球の細胞膜を柔らかくする→フィッシュオイル
・「ドーパミンを減らしたい」→核でのタンパク合成を促す→ナイアシン

●ミネラル
・ミネラルの性質は最外殻の電子数で決まるところがあります。
・逆に言えば一つのミネラルを摂り過ぎると、同族元素のミネラルが不足する事態になります。
・ミネラルサプリメントは、バランスを考えて使うことでより効かせることができるようになるのです。

マグネシウム
・中でも多くの人に不足しがちな栄養素がマグネシウムです。細胞を元気にするベースのサプリメントとしてまずマグネシウムを摂ることをお勧めします。
マグネシウムは、慢性疲労の患者さんで最も不足しがちなミネラルです。
・液体タイプのマグネシウムなどはお勧めです。液体に溶けやすい形のマグネシウムは、溶けにくい形のものより高い確率で腸に吸収されることが分かっています。また、クエン酸マグネシウムアスパラギン酸マグネシウムなど、アミノ酸で挟み込んだ形のマグネシウムも吸収率が優れています。

●カルシウムとマグネシウム
・牛乳のマグネシウム対カルシウムのバランスは「 11 対1」、プロセスチーズは「 33 対1」にもなるからです。《←Mg:CaでなくCa:Mgの誤記》
・牛乳に含まれるマグネシウムは少なく、カルシウムが多いため、バランスが非常に悪いのです。通常1対1の割合で、カルシウムとマグネシウムを摂るのがよいとされていますが、
・カルシウム不足の症状には、カルシウムを安定させるマグネシウムが効果的なのです。

●鉄
・このとき血液中に大量の鉄があると、活性酸素をさらに発生させてしまう要因となり、炎症の悪化につながってしまいます。
・鉄は腸内の悪性細菌やカンジタの増殖を促すことが知られています。
・鉄はもろ刃の剣です。

●VC
・ビタミンCは、病気や体調不良の度合いによって、腸の吸収が異なります。通常は、 10 gを超えるとビタミンCが吸収しきれなくなって、下痢を起こします。

●健診
酵素活性は、一般的な健康診断でも実はたくさん使われています。IU/Lという単位が使われているものがそうです。
・人間ドック学会では、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロール基準範囲は 60 ~119、要注意120~179としていますが、120~130くらいの範囲は、タンパク質の充足ということを考えるなら、むしろ理想的と言えるのです。
・一般的な検査値の基準範囲と、分子栄養学からみた基準範囲は、いく分、違うということを覚えておいてください。

●小麦
・遺伝子操作により、グルテンの構造も大幅に変化しました。(中略)グルテンに含まれるグリアジンというタンパク質も増えています。(中略)グリアジンには、小腸の壁の結合組織を壊す作用があるのです。
・小麦製品には、アミロペクチンAという糖質が含まれているということです。このアミロペクチンAは、血糖値を急上昇させ、大量のインスリンを出させてしまいます。例えば、全粒粉の食パン2枚と白砂糖大さじ2杯では、全粒粉の食パンのほうが血糖値は上がりやすいのです。

●サプリ全般
・①効果が得られる量のサプリメントを使っていない ②自分に必要なサプリメントがわかっていない ③サプリメントの消化、吸収について考えていない ④サプリメントを邪魔をする要因を考えていない ⑤食事をないがしろにしている
・どんなサプリメントを摂ったらいいかわからないという方は、まず、ミトコンドリアを動かす栄養素の中で、不足しがちなマグネシウム亜鉛、ビタミンB群を摂ってみてください。また、一般的な健康診断の項目からも、ビタミンB群の不足やマグネシウム亜鉛の不足などは、ある程度自分でも推測できますから、参考にしてみてください。それだけでもサプリメントの選び方が変わってくると思います。
・ビタミンCやDHA、EPAは、パッケージがしっかりしているものを選んでください。簡易なパッケージは、サプリメント自体が酸化している可能性があります。

 

・フィッシュオイルサプリメントを購入される場合にはそのような含有金属量のチェックがされているものを選ぶのもポイントです。 

サプリメント以前に、正しい食事をすることが大切なのです。私は、「何を食べるかより、何を食べないかが重要」だと考えます。

・腸内細菌(善玉菌)は、合成添加物を嫌います。つまり、合成添加物が、腸内環境を破壊するのです。

トランス脂肪酸の大きな問題は、細胞の機能を阻害することです。

・糖質を摂り過ぎているときは、多少のビタミン を補給しても、何の効果もありません。

プロテインは、アスリートがタンパク質を摂るためのものです。体調がすぐれない人が、体内にタンパク質を入れる手段は、アミノ酸サプリメントと消化酵素です。

・マグロやカツオを食べるのは 週2回までにする

・アレルギー症状のある人は「副腎が弱い」ということでもあります。