便秘と腸の本。
ダイエットと銘打ってるのは、著者いわく多くの人に読んでほしいからと。
一般的なダイエットの話はないが、便秘を改善すると体重が減るというのでタイトルに偽りはない。
非常に読みやすく、勉強になった。
腸は血液をつくるスタート地点であり、免疫に関わる健康のおおもとの臓器である。
腸を健康にすることが幸福につながると言っている。
便秘を治すカギは「自律神経」にあり、著者の便秘外来は改善率95%を誇るとか。
便秘と自律神経について色々と書いてある。
便秘の3タイプ診断、自律神経バランス診断のテスト付き。
後ろの方に料理レシピと運動の記載あり。
メモ
●基本知識
・自律神経を整える → 便秘改善
・免疫細胞の多くは腸に集まっている
・腸の日和見菌(腸内細菌の7割)・善玉菌(2割)を味方につけるには副交感神経を上げればいい
・腸の蠕動運動を促すにはそれを支配している副交感神経を高めればいい
●便秘対策
・便の嵩となる食事をとる(食物繊維) …朝食をとらない人やダイエットは便秘になりやすい
・朝日を浴びて朝食をとって時計遺伝子をリセット(朝食は何でもいいから食べる習慣を)
・朝コップ1杯の水 …胃に重みをかけ腸を刺激
・寝る3時間前までに夕食
・腸のゴールデンタイムに寝る(0時~)
・眠りにつくタイミングの癒しにこだわる(好きが強いものだと交感神経を高めてしまう)
・乳酸菌・発酵食品をとる …腸の環境をととのえる(乳酸菌は腸に届く前に死ぬが善玉菌のエサになる)
・オリーブオイルを多めにとる …排便を促す、潤滑剤になる
・玄米は食物繊維が白米の6倍(3杯で一日必要量の半分)、マグネシウム(腸の水分を集めて柔らかくする)が白米の5倍
●自律神経
・夜食を食べすぎると交感神経が上がり自律神経のスイッチがうまく働かなくなる
・副交感神経をアップさせること
吐くことを意識した呼吸
夜のんびりウォーキング(夜危ないので昼でも可)
~40度の湯で15分くらい風呂
口角をあげる
ホッとする温かい食事(熱すぎ冷たすぎは交感神経アップ)
ゆっくりよく噛んで食べる(消化もよい)、食後もすぐ活動(交感神経アップ)しない
●食物繊維
不溶性2:水溶性1の比率が理想
不溶性食物繊維 …便の嵩を増す
水溶性食物繊維 …ゲル状になり便を柔らかくする
便秘の人が大量に不溶性食物繊維をとるとガスが溜まって苦しくなる、まずは水溶性から
●運動
・副交感神経を高めるウォーミングアップ(プロスポーツ選手もやってる)
体側伸ばし、上半身伸ばし、肩甲骨ゆるめ、股関節ゆるめ
・腸の蠕動運動を促すトレーニング
体幹ツイスト、腹式呼吸腹筋、さかさ自転車漕ぎ、腸ストレッチ
・肛門トレーニング
またわり、肛門ツイスト
・上行結腸下部(右下脇腹)、横行結腸終わり(左肋骨下)は便が溜まりやすいのでマッサージ
・トイレ内では
「の」の字まわし、前倒肛門ツイスト