読んだ備忘ログ

本とマンガの読書感想ブログ

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

昨日、西野さんと堀江さんの共著を読んで興味を持ち購入。
面白かった。

西野さんがやってきたこと、絵本を出すときに仕掛けたことが書いてある。

物事を細かく見て、考えて、柔軟に行動し、失敗していいからとにかく行動する。そんなやり方。

 

 

メモ:

●信用
・テレビタレントとクラウドファンディングの相性は驚くほど悪いのだ。  どうやら、「有名人だから、お金が集まる」というわけでもない。
・「お金」とは信用を数値化したものだ。
・『好感度』と『信用』、『認知』と『人気』は、それぞれまったく別物だ。  ちなみに、「テレビタレント」と「クラウドファンディング」の相性はすこぶる悪いが、「アーティスト」と「クラウドファンディング」の相性はバカみたいに
・タレントとして信用を勝ち取る為に、まずは「噓をつかない」ということを徹底した。
・問題は「何を言ったか?」ではなく、「誰が言ったか?」だ。  信頼関係のない「イジリ」はイジメだ。
・感情は環境に支配される。
・噓をつかなくても良い環境を作ることが大切だ。  人が噓をつく理由は、噓をつかざるをえない環境にいるからだ。   僕らの意思決定の舵は、僕らの「脳」ではなく、「環境」が握っている。
・その時に僕の信用が貯まっていなければ、クラウドファンディングをしたところで、お金にはならない。

●批判
・批判コメントは、片っ端からリツイート&シェア。批判する人達に、「同じ声を上げている仲間がいますよー」とお知らせして批判派で徒党を組ませ、勢いに乗らせる。
・議論ほどコストパフォーマンスの良い宣伝は無いし、
・アンチを手放してはいけない。

●販売、ネット
・お客さんの手に届くまでの導線作りも、作品制作の一つだ。導線作りができていない作品は「未完成品」という認識を持った方がいい。
・本屋さんとアマゾンとの違いは「物理的制約があるか、否か」なんだ
・価値があるモノ(無料ではないモノ)を無料公開しているから、ファンが生まれ、巡り巡って、その声優さんにお金が落ちている わけだ。
・ライバルの作家の作品がヒットすれば、より多くの人に本屋に足を運んでもらえるようになり、自分の本を見つけてもらえる機会も増える。
・昔からあった「 10 人中、1人に売れたら……」というヤリ口と、インターネットの相性が凄まじく良かったのだ。

●無料公開
・絵本の場合、Web上で受けとることができる「データとしての絵本」の価値と、本屋で売られている「物質としての絵本」の価値は、別の場所にある。  絵本には「読み物」としての機能の他に、〝読み聞かせ〟という、「親と子のコミュニケーションツール」としての機能も付随している。
・そして僕は「スマホで読み聞かせはやらない」と読んだ。  もっと言うと、『えんとつ町のプペル』の無料公開画面を、個人では満足できても、複数人で読むには不便になるように、デザインした。
・「人が時間やお金を割いて、その場に足を運ぶ動機は、いつだって『確認作業』で、つまりネタバレしているモノにしか反応していない」
・無料公開の出し場所を散らしてしまえば、情報を回収するコストよりも、本を買うコストの方が安いから、ビジネス書ですら無料公開した方が売り上げが上がる。
・無料化は厳密に言うと無料化ではない。  マネタイズのタイミングを後ろにズラしているだけで、どこかのタイミングで、一部の方からお金をいただき、それを運転資金に回している。
・お金の為の著作権なら尚のこと、権利を開放し、できるだけ多くの人に無料で使ってもらい、そのことで多くの人の生活をバックアップし、「使わせてくれてありがとう」という信用を稼いだ方が良い。
・いかに《後悔の可能性》を取り除いてあげるかが鍵だ。  と考えると、無料公開が購買に繫がる理由が見えてくると思う。

●おみやげ
・本を買うのをあれだけ渋るくせに、演劇を観に行った際、「パンフレット」には手を伸ばす。本に比べて随分ペラペラで、随分値段も高いのにだ。  ここから僕らの行動パターンが見えてくる。  どうやら僕らは「作品」にはお金を出さないが、「思い出」にはお金を出すようだ。
・「おみやげ」は生活必需品だったのだ。
・「おみやげ」は必ず「体験」の出口にある。
・「時代はモノ消費から、コト消費」とよく聞くが、ここで話していることは「モノ消費から、コト&モノ消費」だ。   商品は、体験に紐付ければ確実に売れる。

クラウドファンディング
クラウドファンディングは、資金調達のツールではなく、共犯者作りのツールである。
クラウドファンディングを活用し、全国の講演会主催者さん向けに「『革命のファンファーレ』の発売記念講演会」を予約販売し、 これまで僕とマネージャーだけしか知らなかった講演会のオファー数を可視化 することにした。

●ほか
・自分一人で広告をしてはいけない。〝広告させる〟ことが大切だ。