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花粉症は1週間で治る!

花粉症は1週間で治る!

花粉症は1週間で治る!

 

著者は栄養療法の医師。
この先生の本を読むのは3冊目。

うつの本、グルテンフリーの本、この花粉症の本。
どれもやるべきことは基本的に同じだけど、テーマに合わせて書いてあるので参考になる。

 

 

メモ:

●玄米菜食
・こうした玄米菜食では、はじめのうちこそアレルギーの症状が軽減するものの、続けるうちに再び症状が悪化してきます。
・それどころか、体調全体が悪くなっていきます。要するに、栄養不足になってしまうのです。 

●オーソモレキュラー療法の特徴
・たいていの食事療法が「○○は食べるな」という禁止事項が多いのに対して、オーソモレキュラー療法はむしろ「○○を積極的に食べましょう」というほうが多いのです。
・ここまでオーソモレキュラーの基本ルールを見てきました。おさらいをすると、
 ・タンパク質をとる(ただし、乳製品は控える)
 ・質のよい脂質をとる
 ・糖質は控える
 ・ビタミンDを摂取する
 ・腸内環境を整える
 ・女性は鉄、男性は亜鉛をとる
 ・摂取量のポイントは、体にとって理想的な量であること

●栄養
・「日本人の食事摂取基準」として1日に必要な栄養素の基準量を示していますが、これは欠乏症を起こさないための最低限必要な数値であり、決して、健康を維持するのに十分な量とはいえません。
・カロリーはなるべく脂質でとること。糖質もまたオーソモレキュラーの効果を妨げる要因の1つになります。

●タンパク質
・また、花粉症も含めて体内でトラブルが起こっているときは、たいてい炎症という反応が起こっています。この炎症が起こっているときはタンパク質の代謝回転が速くなり、よりタンパク質の必要量が増します。
・ところが、摂取カロリーが少ないと、せっかく食べたタンパク質もカロリー源として燃やされてしまいます。これでは、代謝回転が衰えて、理想的な体をつくるどころか、ターンオーバーが遅れて老化が早くなってしまいます。
・タンパク質の必要量で意外に知られていないのは、運動量に対してU字曲線を描くということです。
・たとえば、ちょっと歩いたり軽く自転車をこぐぐらいの適当な運動をしているときに、タンパク質の必要量はもっとも少なくなります。
・運動不足の人は適度に運動している人よりタンパク質が必要で、1日中デスクワークをしている人は、適度に運動をしている人よりも、お肉をたくさん食べなくてはいけないということです。
・お肉を食べるとお腹が張ったりガスが増えたりムカムカするという人は、タンパク質の消化吸収がうまくいっていません。  このようなタイプの人は、たいてい腸の環境が悪く、栄養不足に陥りやすい傾向があります。
・お肉やお魚などの動物性タンパクの摂取が増えたにもかかわらず、動脈硬化が減ったことです。「お肉や卵を食べすぎるとコレステロールがあがって動脈硬化になる」とよくいわれますが、まったく逆のことが起こったのです。
・ただし、タンパク質の摂取には1つだけ気をつけていただきたいことがあります。それは、同じものを連日食べないこと。同じタンパク質を連日とることによってIgG型の免疫グロブリンが作られることがあり、隠れアレルギーといわれる遅延型アレルギーを形成することがあります。

ビタミンD
・日本でこれほど多くの人が花粉症に悩んでいる大きな原因の1つは、ビタミンD不足にあると私は確信しています。
・また、アトピー性皮膚炎の症状が冬場に悪化することにもビタミンDが関与していることがわかりました。
・ビタミンDには血糖値を改善させる働きもあるのです。
・現在のところ、まったく安全でしかも効果をきちんと得られるのは1日2000 IU といわれます。
サプリメントでビタミンDを補うときに1つ注意してほしいことがあります。天然に近いかたちのものを選ぶということです。
サプリメントを購入するときは、成分表示を見て 25(OH)ビタミンD3であることを確認してください。もし、記載のない場合は、含有量の単位が IU であればプレカーサーと考えていいでしょう。
・まずは1日2000 IU を目安に摂取してみてください。

●油
・実は、オメガ3系の脂肪酸には、抗炎症作用や抗アレルギー作用のあることがわかっています。体内のオメガ3系の脂肪酸が減り、オメガ6系が優位になっていることも、花粉症などアレルギー疾患を発症しやすい原因の1つといえます。

●鉄
・女性には冷え性に悩む人が多いものですが、そのなかには、慢性的な鉄不足が原因の人も少なからずいるはずです。
サプリメントを利用するときも動物由来のヘム鉄を選ぶようにしましょう。食べ物やサプリメントでとる鉄は、余分になれば吸収されずに排泄されてしまうので、過剰症になる恐れはまずありません。吸収がよいことをアピールしている鉄のサプリメントには、腸における鉄吸収の調節が利かず、過剰症になることがあるため注意することが必要

●味
・このうち、甘みの刺激を受けると、抗菌タンパクが出なくなることがわかっています。抗菌タンパクは免疫機能の1つで、細菌やウイルスを防いだり、やっつけたりするタンパク質です。
・苦味の刺激を受けるとAMPという抗菌ペプチドが出てくることです。前の項目で抗菌ペプチドをつくる指令を出しているのはビタミンDだといいましたが、苦味刺激がその引き金になります。

●子宮関連
・ビタミンDには、女性特有の症状や病気に対する効果のあることが次々と明らかになってきています。生理痛のある女性にビタミンDを経口投与したところ2ヶ月後には 40%の女性に痛みの軽減の報告のあったことや、ビタミンDの血中濃度が低いと子宮筋腫のリスクが 32%上昇するとの報告も寄せられています。