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本とマンガの読書感想ブログ

小腸を強くすれば病気にならない 今、日本人に忍び寄る「SIBO」(小腸内細菌増殖症)から身を守れ!

作者のFODMAP食事法の本を読んで、ついでにこちらも購入。

消化器内科医が書く、日本初の小腸に焦点を当てた本。

 

腸の病気との関わり、逆流性食道炎との関わりが主に書かれている。

 

 

 

メモ:

●SIBOとは
・現代人の小腸を襲っている危機、それは「SIBO」という病気 です。  別名を、「 小腸内細菌増殖症:Small Intestinal Bacterial Overgrowth」と言います。つまり、小腸の中で腸内細菌が爆発的に増えてしまう病気です。
・SIBOは、大腸にあるべきバクテリアが小腸の中に入り込み、小腸に停滞してしまい、本来の居場所である大腸に移動しないときに起こります。

●腸内細菌
・善玉菌や善玉菌が入ったヨーグルトなどをとると、かえって調子が悪くなる人がいる理由がわかってきたのです。  答えはシンプルです。 小腸の中で細菌が増えすぎてしまっている人がいる のです。つまりはSIBOの人です。
過敏性腸症候群の人は、正常の人と同じ食物を食べていても、酢酸をはじめとする短鎖脂肪酸が過剰となりやすく、短鎖脂肪酸の量が多い人ほど腹痛などの症状がひどいことがわかっているのです
パーキンソン病の人に短鎖脂肪酸である酪酸を増やしすぎると、パーキンソン病の症状がひどくなることも報告されています。
・実際、 ピロリ菌感染者には、SIBOの患者さんが多い ことが統計で明らかになって

逆流性食道炎
・小腸で過剰に細菌が増えてしまうSIBOになると、細菌が起こす発酵により小腸で過剰なガスが発生します。すると、消化管は1本の管で連続していますから、小腸でできたガスは十二指腸から胃へと逆流していきます。   そして、胃の中は過剰なガスで圧迫されてしまいます。そしてガスといっしょに胃酸は食道に逆流していく というわけです。
・本来、 胃酸には、小腸の中で細菌が増えすぎないように調節する大切な働きがある のです。

●他の病気
・最近の報告で衝撃的な論文があります。「過敏性腸症候群と考えられてきた患者さんのなんと 85%は、よく調べてみると、SIBOだった」
・SIBOによってアミノ酸が吸収されづらくなるとうつになったり、不眠になりえるのです。
・たとえば、 慢性関節リウマチ、甲状腺炎、強皮症 などです。実際、これらの膠原病がある人にはSIBOの率が高いことがわかっています。

 

●ストレス
・ストレスフルな生活は、人間の交感神経を興奮させます。交感神経優位になると、小腸のぜん動運動が低下します。そうすると、SIBOを悪化させることになるのです。
・ ストレスがかかると、腸内で炎症が起こり、免疫力が低下します。また腸の運動能力が低下します。  このようなことから 小腸に細菌が増殖します。また小腸の細菌フローラは、ストレス以外にもアルコール、薬剤、間食などの生活スタイルによっても変化します。

 

●FODMAP
・炭水化物の中でも小腸で吸収が悪く、なかなか吸収されない糖質があります。それを後述するように「FODMAP(フォドマップ)」 と呼びます。  具体的には、 発酵性のオリゴ糖、乳糖、果糖、ポリオールという糖質 です。

●食事、食間
・小腸の動きを良くしたいならば、間食を止めるべき だということ。1
・少なくとも、3時間 45 分は食事の間をとる ようにしましょう。そうです。 何も食べない時間を作ることが、SIBOを撃退し小腸を健康に保つためには必要 なのです。特に夕食と朝食の間には間食をしないようにすることが、小腸の健康を保つためには大切です。
・お腹の中でガスを作り出す細菌を口から入れない ことも大切です。  そのために有効なのが、 食前の歯磨き です。
・小腸の中でただでさえ細菌が過剰増殖しているSIBOの患者さんにプレバイオティクスを食べさせれば、細菌が輪をかけて増え、症状も悪化することになります。
・乳酸菌製剤などをとる場合には、まず抗生物質によって小腸の菌数を減らしたあとにしてください。 その後であれば、乳酸菌などの善玉菌などもうまく生着し、整腸作用を効果的に発揮してくれます。
・傷ついた腸を癒やすのには、 骨のスープ(ボーンブロス)が良い ことが知られています。

 

●ほか

・SIBOの大きな原因のひとつが、小腸の運動力の低下 です。

・腸の粘液は、腸へ行く血液量を増やすと増えてくれます。 腸へ行く血液量を増やすためには、お腹をあたためる ことです。

・人間の体は「意図を持って運動すると運動の効果が高まる」ことがわかっています。

・お腹の不調がない無症状の人にも、SIBOにかかっている人がいることもわかってきた。特に食後にすぐにお腹が張ったり、ぽっこりお腹やガスで悩んでいる人は、放置すればSIBOに進行する危険性もあり、小腸を意識していたわり、SIBOを予防する必要があり、