読んだ備忘ログ

本とマンガの読書感想ブログ

近すぎず、遠すぎず。 他人に振り回されない人付き合いの極意

禅僧で庭園デザイナーの作者。

この作者の本は何冊か持っていて割と好きなので購入。

タイトルだけ見ると人付き合いについてだけ書いてあるように見えるけど、禅の庭園をつくるときや禅の思想に絡めて人付き合いを語っている。

 

距離感大事よね…

 

 

メモ:

・相手に合わせて自分を押し殺している状態を相手が望んでいるのであれば、そのような相手はあなたにとってほんとうに人間関係を結ぶべき人でしょうか。

・そう、 何を心地よいと感じるかを探ると自分の傾向がわかる のです。

・いい人間関係を結ぶには、おたがいが自己確立をしていることが大切です。

・禅では、比較することを強く戒めています。

・「禅の庭」はそのときどきの自分の心を表現したものです。

・怒りをその場で鎮めるには、何といっても「呼吸」です。

・人の心の在り様はそのときどきで違います。それを感じとって、 ときには近づき、ときには離れる、というふうに柔軟さをもって距離を調整する。その心得が大事です。

・必要なのは、一にも二にも観察です。

・人間関係には、相手に対してとるべき基本的なスタンスがあるように思います。結論を先にいえば、「相手を変えようとしない」 ということ。

・禅では、どうにもならないことをどうにかしようとするところに「苦しみ」が生まれるとしています。 相手を変えることは、そのどうにもならないことの最たる例なのです。   どうにもならないことは「放っておく」。

・大事なのは自分を見失わないことです。 別のいい方をすれば、 ありのままの自分でいることです。 その原点を忘れた人間関係は、必ず、不自然なもの、いびつなものになります。

・ 他人を理解することには限界がある、理解には勘違いが起きやすい、ということを胸に置いておきましょう。 そうであれば、〝理解〟とは違う相手の実像があきらかになっても、柔軟に受けとめることができます。

・「あのいい方(ふるまい)が気に入らない。いや、ちょっと待てよ、これは自分の考えすぎかもしれないな。もしかしたら、深読みしすぎじゃないかしら……」  そんなふうにものさしの「恣意性」に思いを巡らせてみるのです。