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体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!

体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!

体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!

 

作者はテレビでよくお見掛けする医師。

慢性炎症が病気に繋がるということで、色んな病気を紹介。
慢性炎症を抑えるために油の取り方に気を付けること、軽い運動がよいと言っている。

対策はテレビで見るような質問形式で解説されているのでサクサク読み進められる。

 

 

メモ:

●血液検査で知る方法
・決定的な検査は残念ながらいまのところありません。ただし、どのくらいくすぶっているのか〝手がかりになる数値〟があります。そのひとつが、「高感度CRP(C-reactive protein:C-反応性タンパク)」 です。炎症が起こると、肝臓がいくつかのタンパク質をつくって、血流に乗せ全身に送り込みます。そのひとつが、「CRP」というタンパク質なのです。
・一般的に医療現場では、「CRP」は、急性炎症があるかどうかの目安として使われています。どこかに急性炎症があると、CRPの値は一気にポンと上がるからです。
・一方、慢性炎症は、〝炎〟ではなく、〝くすぶり〟なので、CRPの値もそこまで高くは上がりません。「やや高くなる」程度です。

●腸
・あらゆる臓器のなかで腸はもっとも「 炎症しやすい(老化しやすい)臓器」 です。

うつ病
うつ病も、脳の炎症がかかわっている ことが近年報告されています。
・「慢性炎症」のほうが先にあって、セロトニンノルアドレナリン不足を招き、うつ病を引き起こしていた わけです。

●油
・EPA、DHAは2つの意味で「抗炎症作用」を持っています。ひとつは、 炎症が起こるのを間接的に邪魔する ということ。もうひとつは、 直接的に炎症を終わらせる力を持つメディエーターに変わる ということ。
・オメガ3系脂肪酸は、EPAやDHAになって炎症を抑える。オメガ6系脂肪酸は、アラキドン酸になって、摂り過ぎると炎症を促す。オメガ9系脂肪酸は、3系とも6系とも競合せず、炎症にほぼかかわらない。
・いまの日本人は「オメガ6系脂肪酸(アラキドン酸)=炎症を促す油」を摂り過ぎている   ◎「オメガ3系脂肪酸(EPA、DHA)=炎症を抑える油」は意識しないと摂れない
・本音を言えば、よりよいのは、医師が処方せんを書いて処方する高純度の「EPA製剤(エパデール)」と「EPA・DHA製剤(ロトリガ)」です。脂質異常症の治療に使われる薬で、

●運動
・血管に関して言えば、体を動かして血流がよくなると、血管のいちばん内側にある「血管内皮細胞」から「一酸化窒素( NO)」がバンバン出て、傷ついた血管を修復 してくれます。
・運動には、
 ◎くすぶりの原因となる肥満やストレスを解消する
 ◎筋肉から、炎症を抑える「マイオサイトカイン」が出る
 ◎血流をよくして、NOを出し、血管壁の炎症を抑える

●ストレス
・怒りやイライラで交感神経が興奮しているときには、タバコを3本同時に吸っているのと同じくらいのストレスが血管にかかっています。
・そんなときおすすめなのは、 体を動かすこと です。それも、勝ち負けや評価を伴わない運動を。