読んだ備忘Log

本とマンガの読書感想ブログ

女はつまる 男はくだる おなかの調子は3分でよくなる!

女はつまる 男はくだる おなかの調子は3分でよくなる!
 

著者はIBS・便秘外来を開設している医師。


実際に患者と対面しているので、誰でもできることが書いてあり面白い。
腸関係の本は腸内細菌や食べ物の本が多いが、腸の形に注目して書いてあるのが目新しい。
他の本に書いてないこともあったりして面白かった。

 

日本人の8割が腸の形がおかしいらしい。
運動している人なら便通に問題ないが、運動してない人や別の要因と複合的に組み合わさってる人は便通に問題がでやすいらしく、腸のマッサージをしようと勧めている。

 

私は落下腸に当てはまった…横になるとお腹が平らだが立つとポッコリ。便秘も下痢もないけど、わりと痔になったり(便秘気味?)普通の人より胃腸が弱いのでかなり参考になった。
ちなみに落下腸のマッサージをしたら翌日から普段よりスルスルと出るのでビックリした。


著者いわく、腸のマッサージだけで治る人もいるが治らない人もいると。治らない人は他の要因もあるので、マッサージ+他のことをすると良いとか。


便秘は7つの原因、下痢は5つの原因。

便秘
・トイレを我慢して起こる「直腸性便秘」
・ストレスで腸が痙攣する「痙攣性便秘」
・下剤の使いすぎで腸が疲弊する「弛緩性便秘」
・食物繊維や水分が少ないために起きる「硬い便による便秘」
・日本人のお尻の問題
・生理前、季節の変わり目、糖尿病や薬の副作用
・大腸がんなどによる腸管狭窄

下痢
・ストレスが原因の過敏性腸症候群
・ストレスが原因とは限らない過敏性腸症候群
乳糖不耐症、アルコールやコーヒーのとりすぎを含めた食事によるもの
・胆汁性下痢
潰瘍性大腸炎クローン病、大腸がんによる通過障害や膵炎や膵臓がんなど、おなかの病気に伴うもの

 

これらの解説と、お腹の調子についてのウソホント、腸の形とマッサージ、生活習慣について書いてある。

 

 


メモ:

●便秘
・実際に内視鏡では患者さんがリラックスすると、すみやかに腸もリラックスしてパーッと開きます。
・その他、運動をして便を出やすくすることも有効です。
・便を硬くしてしまう要因とは何でしょうか。 まず挙げられるのは水分不足です。
・便は、ある程度の大きさにならないと排泄されません。そこで、いわば便の「カサ増し役」になるのが、食物繊維なのです。
・食物繊維は、胃や小腸の消化液で分解されずに大腸に達します。そこで大量に摂取すると、腸内細菌が分解してガスを大量に発生させることもあり、「おなかが張ってつらい」という、便秘の人にはおなじみの症状があらわれます。
・食物繊維の豊富な食材には、たいてい水溶性と不溶性の両方が含まれています。
・総じて食物繊維をたっぷりとるというより、むしろ「とりすぎ」に注意したほうがいいということになります。
・食物繊維を適切にとっても便が硬い場合は、先ほども挙げたオリゴ糖マグネシウム製剤があります。

●便秘と肛門の角度
・これは、お尻の出口の直腸と肛門の角度(肛門直腸角)が、立っている場合では鋭角に折れ曲がっていて、お尻にロックがかかった状態だからです。
・これは、便をする姿勢の変化によるもののようです。 大腸の病気でも何でもないのに便が細く、出きった感じがしないことが多い人も、このタイプの便秘である可能性があります。
・いくら腹圧をかけても、肝心のお尻のロックがかかったままなのですから、すんなり出るはずがありません。
・このタイプの方には、痔を経験した人が非常に多く見られます。
・お風呂用の椅子などの台を、トイレに常備しておくことです。洋式トイレに座ったら、その台に足を乗せます。

●便秘と大腸がん
・よく、「便秘の人は大腸がんになりやすい」という俗説を聞きますが、これは間違いです。
・正しく言えば、便秘で下剤を日常的に大量に飲んでいると、がんリスクが高まるのであって、便秘そのものががんを招くわけではありません。
・大腸がんになると腸管が狭くなるために、結果として便秘になると考えておいたほうがいい

●便秘で腹痛のある人
・便が出なくておなかが痛くなる人は、腸は正常に動いているのに何らかの原因で便がつまってしまい、出にくくなっている状態です。
・腸は「出そう、出そう」としているのに、全然出て行かない。だから、腸管内圧が上がって、痛みが発生するのです。
・活発に動いて、便を出そうとしている。想像してみれば、痛みが生じるのも当然と思えるでしょう。 複合要因として、水分不足で便が硬くなっていたり、食物繊維のとりすぎにより便が多くなりすぎていることもありえます。
・便秘でおなかが痛くなる人、すなわち大腸は動いているのに便がつまってしまう人は、そのつまっている部分が流れるようにしてあげればいいだけです。

●便秘で腹痛のない人
・便秘でおなかが痛くならない人、すなわち腸が動いていない人は、マッサージをするだけでは、なかなか便秘が解消できません。今は眠ってしまっている大腸を、とにかく起こす必要があります。

●下痢
・およそ人口の10〜20パーセントほどが過敏性腸症候群だと言われていますが、これといった処置をしなくても、自然と「卒業」できる人がほとんどなのです。
・大半の場合、「卒業」のきっかけは、「この下痢はストレスのせいなんだ」「体質で仕方がないんだ」と原因がわかることです。
・ストレスが原因でない過敏性腸症候群は、「ねじれ腸」や「落下腸」といった腸の形の異常を持つ方がほとんどなのです。
・当医療センターにいらっしゃる過敏性腸症候群(混合型)の患者さんのうち男性の60%、女性の90%は、「ストレスは結果」というケース
・ストレスの関連性がなく、便秘と下痢を繰り返している人は、腸がねじれているか、落ちている可能性が高い。私はこれを、一般的に「腸の動き(腸管運動)」に異常がある過敏性腸症候群に対し、「腸の形(腸管形態)」に異常がある過敏性腸症候群と呼んでいます。

●食後の下痢
・食事をした30分〜1時間後に急におなかが痛くなり、トイレに駆け込むや何回もくだしてしまう。こんなことが何年も続き、薬を飲んでも効果がなかった方は、胆汁性下痢かもしれません。
・食事を抜けば胆汁が出ないので症状は出ません。起こるタイミングが食事後の場合は、胆汁性下痢が疑われます。

●便秘とは
・食べる量が少ないなど、「便が出る量までたまる」まで数日を要する人は、たとえ順調に便が作られ、滞りなく排便されていても、ペース的には2〜3日に1回という具合になるでしょう。
・あるとすれば、便が大腸につかえて便秘になることです。 ただし、それも便が出ない間のことであって、「宿便」を語る人が思っているように、1年や2年も前の便が、腸壁に残っているなんてことはありえません。

●ウソホント
・実際には、直腸から盲腸までの腸全体の長さは、日本人より欧米人などのほうが長いのです。
・便秘患者は大腸が長いというのはたしかですが、腸の形は食生活の変化によって変わるといった、簡単なものではないようです。
・顔つきなどと同様、腸の形も遺伝するのです。

●腸の形
・落下腸の人は太ってないのに下腹部が出っ張る方がほとんどです。 下腹ポッコリに思い当たる人は、落下腸の可能性大と考えてください。
・少し運動したくらいでは、落下腸による便秘には、あまり効果は期待できません。
・おかしな形の腸を、正常に戻すことはできるのでしょうか? 残念ながら、遺伝によって受け継がれている大腸の特徴は変わりません。

●腸マッサージ
・効果的なのは、ねじれていると思われる部分をゆらすこと。トントン刺激したり、体を左右にねじったりします。
・落下腸の場合は、腸をゆらすねじれ腸マッサージに加え、もう一種類、マッサージが必要です。
・落下腸の人には、大腸全体をグイッと押し上げるマッサージを追加で行っていただきます。
・また、寝ながら行うマッサージが多いので、夜、寝る前の数分間、朝、起きてからの数分間を使って行うといいでしょう。
・マッサージは一日2セットで十分です。

●腸の形と運動
・腸の形が変でも、健康的な便通が続いている。便秘や下痢に悩んだことがない。 そんな方達の共通点は、日常的にスポーツをしているということでした。
・とくにゴルフやテニスなど、体をひねる動きが多いスポーツを続けてきた人は、たとえねじれ腸だったとしても、おなか問題とは無縁という傾向があるのです。
・ずっとあった運動習慣が、仕事や家庭環境の変化で続けられなくなったとたん、おなか問題が生じてしまったという患者さんはとても多く見られます。
・特に腸の形に便秘の原因がある場合、ウオーキングやジョギングは、あまり効果が見込めません。
・腹筋を鍛える運動、上半身をひねる運動がおすすめ
・たとえば気づいたときに上半身を左右にひねったり、前屈ストレッチをしたりするなど、ちょっとした動きを日常生活にとりいれてみてください。
・自宅で簡単にできる運動なら、ラジオ体操がおすすめです。

●他
・せっかく流れやすくしてあげても、大腸のなかを通る便の状態が硬すぎたりすると、すぐに便秘解消、とはなりません。マッサージの効果を上げるには、出やすい「いい便」を作るようにしていくことも大切なのです。
・とにかくバランスの良い食事を心がけていただくよう、お話しするのです。
・おなか問題は、何か一つだけの方法で治るというものではありません。
・「朝一番にコップ1杯の冷たい水を飲んで大腸を動かす」という説もありますが、水を飲んだくらいでは大腸は動かないことが多いようです。